独白 愉快な“病人”たち
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タレント黒岩唯さん 全身脱毛症を語る「この病気だからできることを全部やりたい」
4歳のある朝、枕にいっぱい髪の毛がついていて、「あ、抜けてる」とびっくりしたのを今でも覚えています。 母に聞いた話では、1歳半のときに円形脱毛症が1つできたのをきっかけに、2歳では3つに増え…
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「たしなんでると思えばいい」落語家の金原亭世之介さんは原田病ほか数々の病気を経験
去年6月末、ミュージカルの舞台稽古中に激しい腹痛から「胆石」がわかり、そこから運よく「上行結腸がん」が見つかりました。胆石を治療で散らしてくださった先生が、後からわざわざ「気になるから大きな病院を受…
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3度の手術でお腹の模様が…落語家・入船亭扇海さん膵臓がんを振り返る
2010年、58歳のときに突然、「膵臓がん」のステージ4と診断されました。告げられた余命は「半年」。そう言われてかれこれ12年たったところです。おかげさまで生きていますけれども、当時は思いもよらなく…
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歌手の浜中よし子さんは帯状疱疹をきっかけに女優業を離れ…
18~19歳の頃だから、今から64年も前のことよ。当時は「帯状疱疹」なんて名前はなかったと思うわ。でもその名前の通り、帯状にブワッと湿疹ができたのはよく覚えています。 あれは、私が日活という…
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現役麻酔科医みおしんさん 線維筋痛症の「痛み」との闘い
26歳のとき、感染症で倒れて「慢性疲労症候群」がわかり、その8年後に「線維筋痛症」と診断されました。線維筋痛症と慢性疲労症候群は併発しやすいのです。 なかなか完治が難しい病気といわれています…
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元看護師ましゅーてぃーさん 骨肉腫の術後は痛みとの闘い「できればずっと眠っていたかった…」
国立がん研究センターで「骨肉腫の疑いがある」と告げられたのは2010年、正看護師になるための国家試験の2日前でした。それまで実感がわかなかったのに、その一言を聞いた途端、思わず号泣してしまいました。…
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佐野史郎さん多発性骨髄腫との闘いを語る「一度は生きることを諦めかけて…」
入院中に「敗血症」を起こして高熱が1カ月以上続き、日に日に衰弱してしまい、あの世の入り口みたいな夢をみるようになったのです。正直、「これはもうダメなのかな」と思いました。 始まりは去年4月、…
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線維筋痛症の激痛と闘う十文字舞さん「サイレンより大きな声で叫んでいた」
2019年の年末に「線維筋痛症」と診断されて以来、鎮痛剤を処方されてはいます。ただ、痛みはいつどこに出るか分からない状態が続いています。今年36歳、娘を持つシングルマザーなのに収入はなく、70歳近い…
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はるな愛さん乾癬との苦闘を語る「アルコールで現実逃避したことも」
実は今年3月末から、ついに保険の利かない高額なお薬に手を出しまして(笑)、悩んでいた「乾癬」の肌トラブルが激減したのです。ほら、肘もツルツルでしょう? ちょっと前までは肘や膝、首や背中がひどく荒れて…
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腸閉塞で絶飲食を経験した竹原慎二さん「よくボクサーやってたな」
「イレウス(腸閉塞)です。竹原さん、帰れませんよ」 そう告げられたのは今年4月、救急車で運ばれた病院でした。 その前日、ゴルフを楽しんだ後に刺し身などを食べて帰宅したら、なんとなくお腹…
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黒目があさっての方向に…癒シンガーKeikoさん多発性硬化症を語る
2012年のある朝、ベッドから起きたらなぜか真っすぐ歩けませんでした。それでも外出して、なんとか用事を済ませた帰り道、再び歩き出すとどうしても左へ左へと寄っていくではありませんか。言ってみれば、酔っ…
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お笑い評論家の西条昇さん「キンケツ症」と告げられて思わず…
2019年4月に約1カ月間、入院しました。54歳のそのときまで大病をしたことがなかったので、「いよいよ弱ってきたな」と思い、気になって54歳で亡くなった人を調べてみたんです。すると、先代の林家三平師…
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キーボーディスト都啓一さん「濾胞性リンパ腫」克服までを語る
治療を始める前、PET検査の画像に黒い部分がいっぱいあったので、医師に「これは何ですか?」と聞いたら、「全部がんです」と言われたんです。「え? スゴッ」と他人事のようなリアクションになってしまいまし…
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1年生存率3割と告げられ…心理カウンセラーの刀根健さん肺がんとの闘い
「肺がん」でステージ4を告知され、骨、肝臓、腎臓、脾臓転移さらには脳腫瘍という絶望的な状況から1カ月足らずでがんが消失し、もうすぐ5年が経ちます。普通に仕事もしています。でも、治療は人それぞれです。私…
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バイオリニスト古澤巖さんは10年前に緑内障が発覚「音楽家でよかった」と
10年ほど前に受けた人間ドックの視野検査で「視野が狭くなっていますね」と指摘されて以来、ずっと1日1回、寝る前に点眼薬をさしています。そもそも人間的に視野が狭いのに、これ以上狭くなったら困るなと思っ…
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肝硬変で余命宣告も…林葉直子さん「良くない恋愛で酒量が増えて…」
今は故郷の福岡で母と一緒に暮らしています。アルコール性肝炎で入院した42歳のとき、福岡から上京した母が「1人で住んでたら危ないから帰るよ」と、私が住んでいた都内の賃貸マンションを解約し、荷物を福岡に…
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くも膜下出血で3カ月間意識不明…T-BOLAN上野博文さん復活までの闘い
主治医の話では、自分が発見されたのは倒れてから5日後だったようです。そのときの記憶はありません。覚えているのは、新バンド(T-BOLAN休止中に活動したバンド)のリハーサルがあって、「じゃ、また来週…
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死んじゃうのかなと…ryuchellさん語るカンピロバクター腸炎の苦しみ
お腹が痛いだけじゃなくて、高熱に頭痛、関節痛に吐き気、下痢と血便が続いて「これ、治るのかな」と不安でした。胃腸炎を起こす原因菌はサルモネラ菌や黄色ブドウ球菌などいろいろありますけど、「カンピロバクタ…
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言葉で仕事をしてきた自分が…ナレーターの沼尾ひろ子さん脳梗塞と失語症を振り返る
脳梗塞になったのは2006年の初夏でした。生放送のレギュラー番組4本に加え、突発的な仕事もあってとても多忙だった頃です。 たまたま土日に休みが取れたので、久々に実家に顔を出そうと車で東京から…
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副作用で妄想も…元宝塚トップスター安奈淳さん「全身性エリテマトーデス」との苦闘
「今夜がヤマです」 病院に駆け付けてくれた友人たちは医師からそう告げられて、お葬式をどうするか話し合ったそうですよ(笑)。2000年、当時53歳だった私はそんな状態でした。 31歳で宝…