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中川恵一東大大学病院 医学系研究科総合放射線腫瘍学講座特任教授

1960年生まれ。東大大学病院 医学系研究科総合放射線腫瘍学講座特任教授。すべてのがんの診断と治療に精通するエキスパート。がん対策推進協議会委員も務めるほか、子供向けのがん教育にも力を入れる。「がんのひみつ」「切らずに治すがん治療」など著書多数。

東野圭吾さんは68歳で他界…大腸がんは毎年の検便と3年ごとの内視鏡検査で予防する

公開日: 更新日:

 大腸がんのニュースが相次いでいます。お笑いタレント松本人志さん(62)が手術を受けていたことを公表したのに続いて、作家の東野圭吾さん(68)が大腸がんで亡くなりました。2人ともそれぞれの業界のトップだけに大きく報じられています。

 東野さんについては、数年前から体調を崩して通院し、今年5月に行われた映画「白鳥とコウモリ」の試写会に車いすで出席。かなり痩せた姿だったそうです。

 一般に早期ならとても予後がよく、ステージ1の5年生存率は93%。高い確率で根治が期待できます。切除可能なステージ1~3全体でも86%ですから、なるべく早く見つけて早期に治療することが欠かせません。

 早期発見に重要な検査は、便潜血検査(検便)と大腸内視鏡検査の2つです。患者さんの中には昔ながらの検便を軽視する人もいますが、検便は国際的に大腸がんの死亡率を下げることが認められています。

 ところが、検便をパスする人は少なくありません。そういう人の中には全身のがんを1回の撮影で調べられるという触れ込みのPET検査に頼る人もいるようですが、PETは大腸や胃のがんの発見には不向きで、「PET検査で大丈夫」という誤解が、大腸がんの見落としにつながりかねないのです。大腸がん対策は、まず毎年の検便をお勧めします。がん専門医である私も毎年、検便を、3年ごとに内視鏡検査を受けています。

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