「オーバードーズ」は若者だけの問題ではない
ただ、当然ですが副作用は他にもありますし、用量を超えて過剰に服用しているため、そのリスクも高くなります。クスリの多くは肝臓で代謝されますし、腎臓を経て尿中に排出されるため、そういった臓器に障害が起こる場合もあります。嘔吐することもあります。意識がない状態で起こると、嘔吐したものが気管に入り窒息してしまう可能性があります。他にも呼吸や心臓に致死的な影響が出ることもあるので、ODはとても危険な行為です。
ODで救急搬送されると、多くの場合は呼吸や循環動態の維持といった支持療法を行い、自然経過で回復するのを待ちます。解毒薬がある場合には、それを使用することもあります。ODしてから時間が経過しておらず、かつ致死的な量だった場合には、太い管を胃内に挿入して内容物を洗い出す「胃洗浄」というとてもつらい治療を行うケースもあります。
ODは決してしてはいけない行為ですが、本人にとってはようやくたどり着いた苦痛への対処法でもあります。もし身近な人がODしてしまったら、まずはしっかりと話を聞き、寄り添ってあげてください。それによって不安や孤独感が和らぐことが期待できますし、周りが気づいていなかった本人の悩みが明らかになることもあります。また、保健所などに相談する方法もあります。
いずれにしても、ODは社会全体で支えていかなければならない問題で、高齢者も他人事ではないのです。



















