ピークは60~70代…「ALS」は高齢者にとっても無関係ではない
筋萎縮性側索硬化症(ALS)は、筋肉を動かすための神経が少しずつ壊れていく病気です。
体を動かす際には、脳からその旨の命令が出ています。この命令は、上位運動ニューロン、下位運動ニューロンという2つの神経をリレーして筋肉へ届き、筋肉を収縮・弛緩させ、動かすことができるのです。ALSではこの両方が障害されるため、筋肉そのものに異常がないにもかかわらず、脳からの命令が届かないので手足、舌、喉、呼吸などに関連する筋肉がやせてしまい、力が入らなくなります。
初期症状は、箸が使いにくい、ペットボトルの蓋を開けにくい、つまずきやすい、ろれつが回りにくい、食べ物がのみ込みにくいなどですが、人によってさまざまです。筋肉がピクピク動く、なんてケースもあります。一方、視力や聴力、皮膚の感覚、排尿・排便の機能などは保たれるのが一般的です。ただし、認知機能の変化を伴う場合もあります。
国内では年間に人口10万人あたり約2.2人が新たに発症し、患者数は約1万人といわれています。男性にやや多く、発症のピークは60~70代。つまり高齢者にとっても無関係ではありません。


















