ヒョンビン沼にハマる女たち「韓国人は紳士」の社会的背景

韓国ドラマ「愛の不時着」イベントでのヒョンビン（左）とソン・イェジン（Ｃ）YONHAPNEWS／ニューズコム／共同通信イメージズ

「ヒョンビン（３７）みたいな韓国人と結婚したい」「かっこいい韓国男子に出会いたい」「ドラマのように甘い言葉で口説かれたい」と最近、韓国男児崇拝の声を聞く。元ＡＫＢ４８の島崎遥香（２６）がバラエティー番組でヒョンビンとは別だが、韓国俳優との結婚願望を語ったことも話題になった。

　こうも韓国人男性がもてはやされる原因は、韓流ドラマ「愛の不時着」ブームにある。劇中では北朝鮮のエリート軍人を演じるヒョンビンが、韓国の財閥令嬢を演じるソン・イェジン（３８）を優しく包み込み、命を狙う敵から体を張って守る勇ましい姿が描かれている。

　女性が抱く理想の男性像が詰め込まれており、日本中の女性をとりこにしている。女性誌では「愛の不時着」やヒョンビンの特集が組まれ、飛ぶように売れているという。

　ヒョンビン沼にハマった女性たちに筆者が強く言いたいのは、「現実にヒョンビンはいません」ということだ。日本女性の周りに佐藤健（３１）や松坂桃季（３１）がいないのと一緒で、残念ながらソウルの街を歩くと北朝鮮の金正恩委員長（３６）みたいなずんぐりむっくりした男性が目立つ。