ミツバチが嫌う「におい」をAIで特定し農薬から遠ざける 米大学の研究チームが成果発表
農薬からミツバチを遠ざけ、被害を抑える──そんな研究成果を米カリフォルニア大学リバーサイド校の研究チームが発表した。
AIを使い、ミツバチが嫌がって近づかなくなる化学物質を特定。作物への農薬散布とミツバチ保護の両立につながる可能性がある。研究成果は9月23日、科学誌「eLife」に掲載された。
研究チームは、化学物質の構造とミツバチの過去の行動データをAIの機械学習モデルに学習させるなどして、5000万種類以上の化合物をスクリーニング。その結果、ミツバチを強く忌避させる可能性がある約130種類を選定した。
さらに野外で自由に飛び回るミツバチを使って上位7種類の化合物を試験したところ、7種類すべてで、化合物を付加した巣箱を避ける行動が見られ、忌避効果が確認されたという。
ミツバチの減少には農薬だけでなく、寄生ダニや病原体、気候変動、生息環境の変化など複数の要因が関係している。今回の研究は、農薬そのものをなくすのではなく、「農薬が散布された作物にミツバチを近づけない」という方法を示した点が特徴だ。
研究チームは、農薬と組み合わせることで、「ミツバチに配慮した農薬」の開発につながる可能性があるとしている。


















