闘病記
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膵臓がんで延命治療を告げられたYouTuberみずきさん「道が閉ざされた感じでした」
治療しなければ4カ月、治療しても早ければ半年、長くて2年──。 これは、延命治療しかないと言われたとき、こちらのお願いで、先生から伺った余命です。延命の目安が欲しかったんですよね。でも今のところ治療がとてもうまくいっていて、...
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歌手のミーウェルさん20代後半で顎変形症の手術を決断した理由
「顎、曲がってるけど大丈夫?」 職場の上司にそう言われたことがきっかけで、本気で顎の治療と向き合う気持ちになりました。当時20代前半だったので、かなり傷つきましたけれど、今となっては感謝もしています。 噛み合わせが歪ん...
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鼠径ヘルニア(1)医師の診断は即決「手術しかありません」
神奈川県内在住の浅沼浩さん(仮名=71歳・男性)は、10年前に介護福祉士の資格を取得し、県内外の老人ホーム施設に勤務してきた。 介護仕事は、ハードな職業である。高齢者を抱きかかえて寝起きさせる時や、入浴介護時など、とくに専門...
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鼻から新幹線が…俳優の神木優さんが慢性副鼻腔炎の手術を振り返る
5年ほど前、「慢性副鼻腔炎」の手術をしました。「いやぁ、鼻ってこんなに空気が通るんだな」って、あまりにも衝撃的だったので、その感動を絵にしたら、鼻から新幹線が出てくる絵になりました(笑)。今でも保管しています。 物心ついた頃...
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高血圧症の克服(5)「降圧剤の処方を変えましょうか」担当医からうれしい言葉
40代に入って「高血圧症」と診断された。以来20年間、降圧剤「アムロジピンOD錠」を常備薬にしてきた早川栄治さん(仮名.69歳=埼玉県在住)だが、今年5月に予想外の様変わりを見せる。 「自宅近所の総合病院で2カ月に1回、『Ⅰ度...
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心不全で救急搬送を経験…作家・花房観音さん「人通りのない場所だったら死んでいた」
更年期障害だと思っていたら、「心不全」を起こして救急車で運ばれてしまったお話です。去年の5月のことです。 歩いているだけで息苦しさを感じるようになったのは、その1カ月前ぐらいでした。でも、決定的なことがなかったので病院に行く...
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高血圧症の克服(4)通片道1時間の勤ストレスから解放…1万歩の農道散歩と野菜生活
2022年の秋、イベント企画会社を経営する早川栄治さん(仮名.69歳=埼玉県在住)は、20年間東京都内に借りていた事務所を引き払い、仕事場を入間の自宅に移した。 早川さんの持病である高血圧症(本能性高血圧)は、「1度高血圧」...
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脳腫瘍で人生を諦めていた歌手の岡田しのぶさん「奇跡が起きた」
目の裏、嗅覚神経が走っているど真ん中に直径4センチの脳腫瘍が見つかったのは去年の6月でした。腫瘍は良性でしたが、できた場所が悪く、何かしらの後遺症が残ることは覚悟しなければなりませんでした。最悪なことばかりが頭をめぐって、半ば人生を...
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ボクサーみたいに顔が腫れて…プロダーツの川島淳さんネフローゼ症候群との苦闘
出産を終えた2008~09年ごろ、まぶたがボーンと腫れるようになり目のトラブルだと思って眼科を受診しました。これが「ネフローゼ症候群」による症状だとわかったのは、それからおよそ4年後のことでした。 眼科では何もわからなかった...
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子宮内膜症で手術を選んだフリーアナの宮島咲良さん「ロケ中に大激痛に襲われて…」
「子宮内膜症」のひとつ「チョコレート嚢胞」の治療で、腹腔鏡下卵巣嚢腫摘出手術を受けたのは、2021年3月初旬でした。今は、生理痛がないことはこんなに楽なのか! と、人生が百八十度変わるくらい毎月の不安から解放されて幸せいっぱいです。 ...
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高血圧症の克服(1)降圧剤を飲んでも治らなかった血圧が正常に
初夏の日差しを感じ始めた今年5月、イベント企画会社を経営する早川栄治さん(仮名.69歳=埼玉県在住)は、思いがけない経験をする。 20年ほど前に「高血圧症」と診断された早川さんは、以来、降圧剤「アムロジピンOD錠」5ミリグラ...
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藤田紀子さん「今もはっきりとは見えてないんです」…「ぶどう膜炎」と付き合って20年以上
「自己免疫疾患からくるぶどう膜炎」と診断されたのは、今から22~23年前です。その前から直射日光に弱くて、すぐに目が充血してしまうので眼科にはかかっていたんです。当時は「虹彩炎」(ぶどう膜炎の一種)と言われたのですけど、離婚後に改めて...
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狭心症(5)「毎晩、妻とビール2本の晩酌は継続しています」
都内の循環器専門病院で、東海林治郎さん(仮名.68歳)はこの3月、「狭心症」のカテーテル治療を受けた。 この病院は、狭心症治療の入院期間を、症状の軽重によって3泊4日、2泊3日、1泊2日、または日帰り入院と決めている。東海林...
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鈴木砂羽さんは子宮筋腫で上部切除を選択 「すごい決断」と言われたが、何が?という感じ
貧血で顔が真っ白な紙のようになるくらい生理が重かったので、昨年6月に子宮筋腫と子宮上部を開腹手術で切除しました。おかげさまですこぶる快適。改めて「煩わしかったんだな」と思いました。 40代前半から筋腫があるのは知っていました...
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男性乳がんを経験した野口晃一郎さん「転移と聞いて死を身近に感じた」
「なんで左胸だけへこんでるんだろう?」 ことの始まりは2016年、お風呂上がりに妻が言ったこのひと言からでした。その時は「ちょっと太っちゃったからかな」と笑いましたが、言われてみれば確かに左の乳首が陥没している。ふと「乳がん」...
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一龍斎貞弥さんは悪性リンパ腫を克服「平静を装いながらトイレに駆け込んで…」
2021年1月初め、看護師さんが頭から足のつま先まで全身完全防備で、抗がん剤の点滴を打ちに来た姿を見て驚きました。「誤って抗がん剤が肌に触れないように」という理由です。「そんなに強い薬なんだ」と思ったと同時に、「それをこれから血管に...
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中咽頭がんから復帰したギタリスト西村智彦さん「ショックよりも納得感があった」
喉の違和感は2021年5月くらいから感じていました。もともと扁桃肥大で、良くなったり悪くなったりしていたんです。 ツアーのリハーサルが終わった頃、ふと首の後ろにしこりがあることに気づきました。1センチに満たないくらいのものが...
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狭心症(2)亡くなった父も心臓病で入院「遺伝のせいかもしれない」
桜前線が北上中の今年3月中旬、東海林治郎さん(仮名=68歳)は、都内にある循環器専門の病院を訪ねた。年間2000件近い救急搬送を受け付けている、急性心筋梗塞や狭心症患者などの循環器治療専門病院である。 当時はまだ新型コロナの...
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お腹の中に子供がいないと告げられ…歌手・姫乃樹リカさん「胞状奇胎」を振り返る
2006年、34歳で妊娠がわかって「やったー、4人目だ!」と喜んだ直後のことでした。 10週目に入った頃に「このつわりは普通じゃない」と思い始めたんです。気持ち悪いし、食べられないし、体重もどんどん落ちてくるので何か異常なん...
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脊柱管狭窄症と闘う蝶野正洋さん「手術は最後の手段」と決めていた理由
腰椎の3番と4番の間隔が潰れてしまったので、2021年の暮れに骨を削って間隔を空ける内視鏡手術をしました。 「脊柱管狭窄症」は文字通り、背骨の骨と骨の間隔が狭くなることで神経が圧迫され、下半身に痛みやしびれをもたらす病気です。...
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白血病と闘うフリーアナの小澤由実さん「あと数か月放置していたら…」
「私が? 白血病? いやいや、そんなわけない」 そう思いました。その時点ではまだ、近所のクリニックを受診しただけだったので「血液の病気の可能性があります。たとえば悪性リンパ腫や白血病……」と言われても、きっと大きな病院で検査を...
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糖尿病(5)歩き方を学び直してウオーキングを再開しさらに4キロ減量
春の健診で糖尿病と告げられ、初めて糖尿病治療専門医を受診した60代のAさん。受診までの10日間、自宅から4駅先まで歩いて往復したおかげで体重は5キロ減少、健診時170(㎎/デシリットル)以上あった空腹時血糖値は140、9%台だったヘ...
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5代目・江戸家猫八さん 高3の秋に「ネフローゼ症候群」が発覚し30歳まで自宅療養
今でも免疫抑制剤で症状をコントロールしている状態でして、「完治」ではないけれど「寛解」しております。この安定した状態になるまでに18歳から30歳まで12年間かかりました。そして46歳の今、薬の量を少し減らすかどうか、主治医と話し合っ...
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糖尿病(4)血糖値が低下し専門医は「将来薬をやめることも可能」と
ウオーキングと食事制限を始めて10日後、春の健診で糖尿病を指摘された60代のAさんは糖尿病専門医による診察日を迎えた。 「健診時では170(㎎/デシリットル)以上、HbA1cが9%台でしたが、この間、体重は5キロ近く落ちたので...
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堀越のりさん 31歳で子宮頸がんの疑い…がんではないものを「切る」ことに納得できなかった
毎年、子宮頚がん検診を受けていた中で、ある年、陽性の判定が出たのです。「子宮頚がんの疑いがあります」と言われてしまったとき、「こんなにまめに検査しているのに、たった1年でがんの話になってしまうのか」とちょっと悔しい気持ちでした。 ...
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糖尿病(3)1週間で5キロ減量…“代償”は両足の靴ずれ
春の健康診断で急激な血糖値上昇に慌てた60代会社員のAさん。専門医の受診前にウオーキングと食事制限を始めたが、その効果は最初に「目」に表れたという。 「血糖値対策を始める以前は、視力は出ても見づらい感じがありましたが、新緑が以...
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「眼科医に驚かれた」格闘家の才賀紀左衛門さん若年性白内障を振り返る
活躍していた当時は、試合ではダウンしなかったんです。でもあるときからよく倒れるようになった。年齢でいえば26~27歳ごろです。絶対に勝てると思っていた相手にノックアウト負けしたとき、正直「うそやろ?」と思いました。こんなこと言ったら...
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糖尿病(2)1日20キロのウオーキングを開始「何をやってきたんだ、との恥ずかしさがあった」
体力に自信があったAさんがすぐに始めたのがウオーキング。通勤時、普段より1時間半早く家を出て4駅先まで歩く。パソコンで距離を測ると片道10キロ近くあった。仕事での歩数を考えると1日20キロ近くになる計算だったという。食事は1日2食と...
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前立腺がんと闘う芸人の大空遊平さん 昨年は線路に転落して右腕を失う
ご覧の通り、私は右腕がありません。これは昨年11月に酔っぱらってホームから線路に転落して電車に接触したらしく、気付いたら病院にいて片腕がなかったのです。こういうのは「切断」ではなく「轢断」と言うんですって。車輪にひかれたことによる死...
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がんノート代表理事の岸田徹さん「がん告知の後は“アディショナルタイム”の感覚です」
「胚細胞腫瘍」は10万人に数人の割合しか発症しない希少がんで、原始生殖細胞という胎児のもととなる未熟な細胞が成熟する過程で発生する腫瘍の総称です。比較的若い人に多く、進行のスピードが速いのが特徴です。 僕ががんの告知を受けたの...