闘病記
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乳がんで右胸切除となった塩崎良子さん「引き締まったウエストづくりに精を出した」
2013年の冬、イタリアに行ったとき、たまたま食べていたジェラートが服の胸元に落ちてしまったのでゴシゴシ拭いていたら、右胸の奥の方にしこりの存在を感じたのです。それまでそんなに強く胸を押したことがなかったので、まったく気づかなかった...
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娘を出産した直後から突然、体に力が入らなくなった
もし足元に空の紙袋が落ちていたら、皆さんはそれを蹴ることができますよね。でも、CIDPを患う私には蹴ることができない。足に力が少しも入らないんです。紙袋の存在に負けてしまい、足を前に出せず、前方に倒れてしまう。転んでしまうことは、非...
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ケガは気力でなんとかなる…でも…元プロレスラーの府川唯未さん甲状腺がんとの闘い
甲状腺がんの初期は、自覚症状があまりないと言われます。私もまさにその通りでした。 2016年6月ぐらいにたまたま寒冷地で体調を崩して、首に痛みを感じながら帰宅しました。夜には発熱もあったので翌日かかりつけの病院に行ったところ...
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“エリテマちゃん”…病気はもう一人の自分として捉えている
最初に不調を感じたのは10年前の冬です。手首の関節が痛くなり、湿布を貼ったりしていたんですが、2週間ほど経った頃には全身の関節が痛くなり、少し動いただけでも激痛が走るようになりました。 横になったら起き上がれないほどのレベル...
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声をかけられた途端にぶわっと涙が…立花理佐さん直腸がん手術を振り返る
2カ月ぐらい前から急に体調が良くなって、今、すっごく元気なんです。お仕事もやる気になってきたところ。「ビー・バップ(ハイスクール)」の共演者や女子プロレスラーのお友達、歌手仲間たちが引きこもっていた私を根気強く誘ってくれて、外に連れ...
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難病の表皮水疱症と闘う梅津真里奈さん「治療薬はないのでキズができるたびに…」
「表皮水疱症」は、生まれつき表皮と真皮をつなぎとめるタンパク質が不足したり、欠損したりしているために、ほんのわずかな衝撃で皮膚がただれたり、水ぶくれができてしまう難病です。表面の皮膚だけではなく、口の中や食道などの粘膜も弱いので常にど...
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20年前に脳出血で倒れたピアニストの舘野泉さん…医師は「もうピアノを弾けないだろう」と言っていた
もし神様が「おまえはいい子だから、また両手でピアノを弾けるようにしてあげる」と言っても、「僕はけっこうです」と断ります。だって左手だけで十分満足していて、不自由は何にもないですから。 脳出血で倒れたのは、2002年1月、フィ...
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クローン病と闘う作家・済東鉄腸さん「体重が90キロから60キロに激減したことも…」
いや~、きついですね。下痢が日常的なんです。ずっとこれかと思うと正直しんどい。でも、この境遇を笑い飛ばすことが大事かなと思っています。ユーモアは生きていく力をくれますからね。 「クローン病」が見つかったのは2021年春です。2...
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カシアス内藤さんはボクシング指導のため、がんと共存の道を選んだ「20年たっても元気」
「咽頭がん」になったのは54歳のとき。「このまま何もしなければ余命3カ月」と言われたけれど、治療のおかげで20年たっても元気だね(笑)。手術して取ったわけじゃないから、今でもがんは喉にあって定期的に検査をしている。ずっとうまく共存して...
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脳挫傷で救急搬送された作家の伊丹完さん「もう少し時間がたっていたら死んでいたかも…」
「ここはどこだろう?」という感じでした。 自宅からほど近いファミリーレストランでいつものように食事をし、いつものようにワインを3~4杯飲んで、会計を済ませていつもの道を家に向かって歩いていたのに、そこから記憶が消えていたのです...
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舌がんの切らない治療「選択的動注併用放射線療法」 体験したシェフに聞いた
20~40代という若い世代でも発症する舌がん。進行性の場合、標準治療は舌の半分以上、あるいは全てを切除する「舌(亜)全摘出術」であり、治療後の舌の機能障害が大きな問題となる。一方で、「切らない治療」もある。そのひとつが「選択的動注併...
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糖尿病体験記…教育入院後2週間でインスリンを中止し血糖値は正常に
「このままだと、あなた、命を落としますよ」──。私が真剣に糖尿病と向き合うキッカケは会社の健康診断での医師のこんな言葉でした。 2年前の健診で7.5%だったHbA1cが昨年は10.3%、今年は10.8%。私にもインスリン注射が...
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芸人・コラアゲンはいごうまん心筋梗塞での緊急手術を語る
舞台に立って漫談をしているまさにその最中に“それ”は起こりました。突然、心臓をギューッと握りつぶされるような、経験したことのない痛みに襲われたのです。 昨年9月8日、横浜で落語家の春風亭一之輔師匠との二人会での出来事です。互...
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元国立がん研究センターの医師は重度の糖尿病を食事・運動・計測で治した
糖尿病と宣告されたのは29年前、私が53歳の頃です。当時国立がんセンター(現国立がん研究センター)研究所の疫学部長として忙しい日々を送っていました。ある日、出張先のホテルの体重計がいつもの77キロではなく72キロを指しているのに気づ...
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膵臓がんで余命宣告された叶井俊太郎さん「本当に半年で死ねるんですね?」
「余命半年」と言われたのに半年以上たっても死なないから、「先生、話、おかしいじゃないですか。俺、ここに合わせて生きてきたのに、このあとどうすればいいの?」ってことは言いましたよ。 でも、延期しちゃってるのはしょうがないから、毎...
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あんなにグチュグチュしていた肌が…証券アナリスト森永康平さんはアトピー“克服”
「アトピー性皮膚炎」は大人になっても悩まされていました。顔に出ちゃったときは肌がボロボロすぎて外に出られなかったくらいです。でも、今はテレビ局のメークさんに「肌キレイですね」って言われることもあるんですよ(笑)。 もともとアレ...
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血管のことばかり考えていた…歌手の鈴木花純さん下肢静脈瘤の手術を振り返る
「下肢静脈瘤」は、静脈弁(血液を脚から心臓へ戻すための逆流防止弁)の働きが悪くなり、血液が滞り血管が太くなって瘤状に浮き出てしまう病気です。命に関わることはありませんが、長年放置すると皮膚がボロボロになって、瘤が破れて出血することもあ...
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“闇医者”で手術して以来、詰まりやすくなって…俳優の松井誠さん胃腸トラブルとの闘い
16歳の時に胃潰瘍と十二指腸潰瘍になって、胃の3分の2と腸を何センチか切りました。昔のことなので時効ですけど、15歳から新宿の歌舞伎町でホストをやっていたので、売り上げを上げるためにいろいろ無理をして胃腸を壊してしまったのです。 ...
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見慣れた家の中が違う世界に…女優・柏木由紀子さん原因不明の眼病を振り返る
今年6月にブログで公表してから「何という病名ですか?」「どこの病院で診てもらったんですか?」といった問い合わせを多くいただいて、同じような症状に悩んでいる方が多いことを痛感しました。 「滑車神経麻痺」という目の病気です。今年の...
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MCI(軽度認知障害)(2)日記を書くために辞書を引く毎日
神奈川県横浜市内に住む藤原達夫さん(仮名・65歳、大手企業嘱託社員)は3年前、市内にある総合病院の脳神経外科で「MCI」と診断された。 担当医からは「MCIは、頻繁に置き忘れ、捜しものをする。同じ話、同じ質問を繰り返す。慣れ...
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「成長したくない」と思うようになって…プロボウラーの安藤瞳さん摂食障害との闘い
「先生や親に褒められたい」「いい子でいたい」という思いが強い子供でした。すべてが完璧でないと気が済まなくて、学校の成績は常にトップクラスでした。 ところが、小学3年生ぐらいからなぜだか分からないけれど「成長したくない」と思うよ...
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MCI(軽度認知障害)(1)パソコンの暗証番号が思い出せない…
期待されているアルツハイマー型認知症の新薬「レカネマブ」(「レケンビ点滴静注200ミリグラム」「同点滴静注500ミリグラム」)の解禁が秒読み段階に入った。 問題は価格で、一足早く承認された米国の設定は日本円でおよそ年間360...
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斜視で近視だった女優の寺田有希さん「手術で世界が変わった」
「あなたの目は厄介な目ですね」と、ずっと言われ続けていました。まさかその厄介な目でクリアな世界が見えるようになるなんて、まったく思っていなかったんですけど、2016年、ICLという手術をして裸眼で生活できるようになりました。 ...
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鼠径ヘルニア手術(3)悩まされた排尿障害「トイレに駆け込んでも間に合わない」
連日、猛暑日が続く7月中旬、浅沼浩さん(仮名.71歳=神奈川県川崎市在)は、「鼠径(そけい)ヘルニア」の手術を受けた。 介護福祉士である浅沼さんは、高齢者の入浴やベッドの寝起き介護で、腹に力を入れる職務も少なくない。病院から...
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膵臓がんで延命治療を告げられたYouTuberみずきさん「道が閉ざされた感じでした」
治療しなければ4カ月、治療しても早ければ半年、長くて2年──。 これは、延命治療しかないと言われたとき、こちらのお願いで、先生から伺った余命です。延命の目安が欲しかったんですよね。でも今のところ治療がとてもうまくいっていて、...
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歌手のミーウェルさん20代後半で顎変形症の手術を決断した理由
「顎、曲がってるけど大丈夫?」 職場の上司にそう言われたことがきっかけで、本気で顎の治療と向き合う気持ちになりました。当時20代前半だったので、かなり傷つきましたけれど、今となっては感謝もしています。 噛み合わせが歪ん...
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鼠径ヘルニア(1)医師の診断は即決「手術しかありません」
神奈川県内在住の浅沼浩さん(仮名=71歳・男性)は、10年前に介護福祉士の資格を取得し、県内外の老人ホーム施設に勤務してきた。 介護仕事は、ハードな職業である。高齢者を抱きかかえて寝起きさせる時や、入浴介護時など、とくに専門...
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鼻から新幹線が…俳優の神木優さんが慢性副鼻腔炎の手術を振り返る
5年ほど前、「慢性副鼻腔炎」の手術をしました。「いやぁ、鼻ってこんなに空気が通るんだな」って、あまりにも衝撃的だったので、その感動を絵にしたら、鼻から新幹線が出てくる絵になりました(笑)。今でも保管しています。 物心ついた頃...
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高血圧症の克服(5)「降圧剤の処方を変えましょうか」担当医からうれしい言葉
40代に入って「高血圧症」と診断された。以来20年間、降圧剤「アムロジピンOD錠」を常備薬にしてきた早川栄治さん(仮名.69歳=埼玉県在住)だが、今年5月に予想外の様変わりを見せる。 「自宅近所の総合病院で2カ月に1回、『Ⅰ度...
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心不全で救急搬送を経験…作家・花房観音さん「人通りのない場所だったら死んでいた」
更年期障害だと思っていたら、「心不全」を起こして救急車で運ばれてしまったお話です。去年の5月のことです。 歩いているだけで息苦しさを感じるようになったのは、その1カ月前ぐらいでした。でも、決定的なことがなかったので病院に行く...