闘病記
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「声がれ」は死活問題…立川談笑さん甲状腺がん手術選択の苦悩
マメに人間ドックを受けていたときには、毎度、中性脂肪が高めだの、肥満だ、酒の飲み過ぎだと自分でもわかっていることしか指摘されなかったので、検査しても意味がないと思って5年間ほど受けずにいたんです。そうしたら「甲状腺がん」ができていま...
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ずっと震えていた…歌手の黒木じゅんさん急性膵炎を振り返る
ある日の夜、胃から胃の裏にかけての痛みが始まり、朝にはピークに達していました。次第に手がしびれて冷たくなってきたので「これはやばい」と思って、痛み止めをもらいに病院に行こうと考えました。その日は、お世話になった方の娘さんの結婚披露宴...
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足だけでなく右手まで…松前ひろ子さん変形性股関節症との苦闘
今年4月19日、右足に人工股関節を入れる手術を受けました。今も週に2~3回リハビリに通っていまして、ゆっくり回復しているところです。 事の始まりは16年前に遡ります。たまたま入った整体院のマッサージで、最後にギュッと足を引っ...
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ギター講師の黒河内直樹さん語る「局所性ジストニア」との壮絶闘病
病気の兆候が表れたのはプロギタリストを目指して音楽専門学校に通っていた頃でした。4年制の最上級生で、すでに少しずつプロ活動を始めていました。 ある日、練習しようとギターを抱えて右手でピック(弦をはじく爪に代わる道具)を持った...
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コロナかも…ほいけんたさん細菌性肺炎の不安を振り返る
去年の1月、「100点出したら賞金100万円」というカラオケの生放送番組で、見事に100点を出したところからこの話は始まります。 番組プロデューサーから「8月末にも同じ企画をやるから2連覇を目指して出演してほしい」と打診があ...
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「急に声が細くなって…」歌手・平浩二さん 今年患ったばかりの「くも膜下出血」を振り返る
健康にはすごく自信があったんですよ。だから、まさか脳の病気なんて自分でもビックリでした。 今年の4月5日のことでした。歌手が何組か集まって日本各地を回る夢グループのコンサートを行っていたんです。その日は、昼は山口県の宇部市で...
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もうダメだと思った デンジャラス安田さん髄膜腫を振り返る
僕は医学の知識も何もありません。でも、自分の脳のMRI画像が見えた瞬間、「こりゃもうダメだ」と思いました。左右対称であるはずの脳の一部に子供の拳ぐらいの大きさの丸くて黒い影が不自然に存在していたのです。その時のパソコン画面をスマホで...
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顔が「白い」と夫に言われ…東ちづるさん胃がん克服を語る
去年の夏から胃の痛みをときどき感じていました。でも、20代の会社員時代に十二指腸潰瘍の経験があって、その症状とよく似ていたので「これは生活の乱れとストレスで潰瘍ができているな」と自己判断してしまったのです。 病院に行けばコロ...
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前立腺がん克服した吉川精一さん「主治医の言葉に救われた」
「がん」と聞いた日の病院からの帰り道は、もうガックリしてしまって幽霊のようでした。勝手なイメージで「今日明日にも死んじゃう病気」だと思っていましたから、間もなく食欲がなくなって、痩せて、青白くなって仕事ができなくなるんじゃないかと心配...
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活動弁士の片岡一郎さん網膜剥離になって「厄年の意味を実感」
左目にちょっと大きめの飛蚊症があるなあと思っていたらアッという間に症状が悪化して、4~5日後、大学病院を受診したら「即入院、翌朝手術!」となりました。剥離の度合いが大きかったため、手術はしたけれど完治はせず、左目の内側の一部は欠けて...
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直腸がん克服 アクション俳優の松田優さん救った握力グリップ
30代前半から年に数回、便に血が絡まった感じの血便がありました。でも「トイレで気張り過ぎかな」ぐらいにしか思っていませんでした。 36~37歳になって同年代の役者仲間に相談したら、「実は俺もそうで、診てもらったらポリープだっ...
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肺がん・脳転移と闘う医師の関本剛さん「標準治療を信頼」
2019年の秋、人間ドックのつもりで受けた胸部CT検査で4センチ大の肺腫瘍が見つかり、精密検査をしたらステージ4の肺がんで、しかも、大脳、小脳、脳幹への多発脳転移も発見されました。根治を目指す治療はなく、延命を目指した全身抗がん化学...
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がんで胃を全摘 元プロレスラー田上明さんが一番心配だったこと
「胃がんです。全摘がおすすめです」ってサラッと言うんだよ。それを聞いたときはショックでガーン! だったね。「全摘? ウソだろ。冗談言ってるんじゃないかこの医者……」って思ったけど、できた場所が悪かったみたい。がんのステージは1と2の間...
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金沢大名誉教授の山本悦秀さんが振り返る大腸がんとの闘い
2012年にストーマ(人工肛門)を装着して走ったフルマラソンは本当にハードでした。でも、がんからの華麗な復活劇にハーフマラソンではちょっと弱いでしょう? だから頑張りました。「フルマラソンを完走した」っていう、この一瞬の写真(著書の...
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透析が一生続くとわかって…宿野部武志さん腎不全との闘い
3歳で「慢性糸球体腎炎」という病気が見つかり、物心ついた頃には入退院を繰り返す生活でした。毎月検査をして、数値が悪くなると入院。でも自覚症状はありませんでした。 おそらく当時の腎臓病のガイドラインでは、運動は禁忌だったので、...
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このまま逝くかもしれない…山折哲雄さん肺炎を振り返る
昨年の3月末、ちょうど新型コロナウイルス第1波のさなかに「肺炎」で入院していました。幸い、新型コロナウイルス感染症ではなかったのですが、検査画像では右肺の4分の3が真っ白で、入院中はこのまま逝くのかもしれないと思ったくらい苦しい状態...
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ダースレイダーさん 糖尿病で脳梗塞に…左目の視力も失って
「もうすぐ出番です」と言われたので、「よっしゃ!」とトイレで顔を洗ったら、突然世界が一回転したんです。2010年、青山のクラブ、深夜のイベントで僕は司会をするはずでした。 何が起こったかわからず、「地震か?」と思いながら洗面台...
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もう歌えないかもと涙…エドアルドさん多発性硬化症と闘う
ある朝、急に右手の感覚がおかしくなりました。しびれていて、目ではコップを持っているのが見えているのに、手にはその感覚がなくて何も持っていないような変な感じでした。 初めは寝相が悪くて知らぬ間に手を圧迫していたのかもしれない…...
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<8>母はようやく退院するも足腰が弱って車いすが必要な状態に
新型コロナウイルスに感染して入院中の85歳になる母親は、なかなか症状が改善せず治療が続いている。 母は、「頑張りも苦しい」「早く退院したい」「生きるのに疲れる」「元気になりたい」「1人になってもしっかり生きてね」などと精神的...
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<7>精神的に限界の母に医師の指示で好物のカステラを差し入れ
55歳で糖尿病を抱える私と85歳になる母親は、ともに新型コロナウイルスの感染が発覚し入院となった。私は治療のおかげで回復し無事に退院したが、母は症状が改善せずに入院が続いている。 母の入院9日目。レムデシビル点滴投与3日目。...
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<6>自分は退院も、重症化一歩手前の母に後ろ髪を引かれる思い
55歳で糖尿病を抱える私は治療のおかげで順調に回復している。一方、85歳の母親はなかなか症状が改善しない。 入院9日目朝。私は肺の影が薄く、範囲も小さくなった。翌日の退院が確定。母は症状が続き、レムデシビル投与開始。1クール...
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<5>熱と息苦しさで眠れずコロナで亡くなった友人の顔が浮かぶ
55歳で糖尿病を抱える私に続き、85歳の母親も陽性が発覚して入院が決まった。不安が募る中、治療が始まる。 入院当日22時。体温は38・1℃。寝苦しい。肺がコロナにむしばまれている感じがする。これまで体験したインフルエンザとは...
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<4>母も陽性で入院…ショックよりも自宅に残さず安心と感じた
55歳の糖尿病持ちの私は85歳の母と2人暮らし。1日遅れで感染が発覚し入院する母を心配しつつ、入院初日がスタートした。 入院当日朝7時(自宅)。体温は36.4℃。コロナ陽性でも、朝は熱が下がるのだろうか? 8時4...
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目に針先が迫ってきて…播戸竜二さん翼状片の手術を振り返る
2020年11月に「翼状片」という病気で目を片方ずつ、計2回手術しました。手術時間は30分ぐらいで、入院する必要もなかったので、初めに右目を手術した日には、夜に人に会う予定を入れていました。一応、先生にも「行って大丈夫ですか?」と確...
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<3>鼻水、咳、微熱…最初の異変から入院後高熱にうなされるまで
85歳の母と2人暮らしの私は今年55歳。知らぬ間に家庭内感染して母子で入院した。先に新型コロナの恐ろしさを知ったのは糖尿病を抱える私だった。 入院3日前の夜。くしゃみと鼻水、微熱が出た。この時期、微熱でもコロナが心配だ。その...
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<2>新型コロナ退院後に自覚した「足腰の弱り」と「体重増」
東日本の大学病院で30年以上、事務職員を勤めた私(55歳)は、6年前の離婚を転機に母(85歳)と2人暮らし。糖尿病を抱えている。新型コロナの重症化リスクを自覚し、「正しく恐れる」を実践していたが、なぜか母子ともに新型コロナに感染して...
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<1>退院直後の後遺症…母は筋力低下で転倒しても起き上がれず
日本の新型コロナウイルスの感染者数は45万人を超え、少なからぬ人が入院している。その中には、中年男性1人で老親の面倒を見ていて、親子ごと感染・入院するケースもある。家族の支援を得られず親子ともども新型コロナと向き合う苦しみはいかばか...
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稲妻のような残像が…叶かずゆきさん語る脳動脈瘤との闘い
僕はもう50歳近いおじさんですけど、頭の中には“最新機器”が入っています。というのも、日本ではまだ保険適用されて間もなくて症例の少ない最先端の「脳動脈瘤塞栓デバイス」を使うことに協力したからです。 脳動脈瘤がわかったのは、2...
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義眼のパーカッショニスト富田安紀子さん「病気には甘えない」
「ぶどう膜炎」は、ぶどう膜とその周辺に炎症が起こる目の病気です。ぶどう膜は、光の調節をする虹彩、ピントを合わせる毛様体、栄養を運ぶ脈絡膜からなる血管の多い組織のこと。私は白内障を併発して、左目は失明して義眼となり、右目も視力が不安定で...
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水を飲み込むのも困難に…ぺえさんは急性咽頭炎で入院を経験
2019年の秋、急性咽頭炎で10日間入院しました。入院先は陸上自衛隊の三宿駐屯地。この入院を境に不規則だった生活や食の好みが激変しまして、健康的な生活になりました。 入院に至る少し前から咳や軽い喉の痛みはありました。でも普通...