MCI(軽度認知障害)(1)パソコンの暗証番号が思い出せない…

公開日: 更新日:

 期待されているアルツハイマー型認知症の新薬「レカネマブ」(「レケンビ点滴静注200ミリグラム」「同点滴静注500ミリグラム」)の解禁が秒読み段階に入った。

 問題は価格で、一足早く承認された米国の設定は日本円でおよそ年間360万円……。

 日本の価格設定は10月初旬の時点で中央社会保険医療協議会が検討しているが、待ち焦がれている患者や家族も多い。

 神奈川県横浜市に住む藤原達夫さん(仮名.65歳=大手企業嘱託社員)もそのひとりである。

 コロナ感染が猛威を振るっていた3年前の2020年春、藤原さんは妻と一緒に市内の総合病院を訪れた。

 約30分を超える長い問診の後、担当医師から「軽度認知障害(MCI)です」と診断される。さらに、「簡単に言うと認知症の前段階です。日本には現在400万人ほどいますよ」と説明された。

 有名私大の法学部を卒業後、藤原さんは大手の情報産業企業に入社。3年前、中間管理職を最後に退職した。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    岡山天音「ひらやすみ」ロス続出!もう1人の人気者《樹木希林さん最後の愛弟子》も大ブレーク

  2. 2

    帝釈天から始まる「TOKYOタクシー」は「男はつらいよ」ファンが歩んだ歴史をかみしめる作品

  3. 3

    西武にとってエース今井達也の放出は「厄介払い」の側面も…損得勘定的にも今オフが“売り時”だった

  4. 4

    高市政権の物価高対策はもう“手遅れ”…日銀「12月利上げ」でも円安・インフレ抑制は望み薄

  5. 5

    立川志らく、山里亮太、杉村太蔵が…テレビが高市首相をこぞってヨイショするイヤ~な時代

  1. 6

    (5)「名古屋-品川」開通は2040年代半ば…「大阪延伸」は今世紀絶望

  2. 7

    森七菜の出演作にハズレなし! 岡山天音「ひらやすみ」で《ダサめの美大生》好演&評価爆上がり

  3. 8

    小池都知事が定例会見で“都税収奪”にブチ切れた! 高市官邸とのバトル激化必至

  4. 9

    西武の生え抜き源田&外崎が崖っぷち…FA補強連発で「出番減少は避けられない」の見立て

  5. 10

    匂わせか、偶然か…Travis Japan松田元太と前田敦子の《お揃い》疑惑にファンがザワつく微妙なワケ