鼠径ヘルニア手術(3)悩まされた排尿障害「トイレに駆け込んでも間に合わない」

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 連日、猛暑日が続く7月中旬、浅沼浩さん(仮名.71歳=神奈川県川崎市在)は、「鼠径(そけい)ヘルニア」の手術を受けた。

 介護福祉士である浅沼さんは、高齢者の入浴やベッドの寝起き介護で、腹に力を入れる職務も少なくない。病院からは手術前に「しばらくは重い物を持つことや、運動は控えてください」と注意された。

 そのため職場には1週間の休暇届を出した。手術後は自宅で静養していたが、少し困ったことが起こる。手術で左下腹部を4センチほど切開した傷痕が、体をよじったりするとチクッと痛むのだ。痛み自体はそれほどでもないのだが、困ったのは排尿だった。

 退院時、担当医師から「術後の後遺症として排尿に少し支障が起こる患者さんもいます」と告げられていたが、あくまでもそういう「患者さんも」いるだけで、自分には関係ないだろうと思っていた。

「ところが実際、私もお漏らしをしました。子供みたいにパンツの中に漏れてしまうのです。尿意を感じて、急いでトイレに駆け込みますが、どうしても遅れてしまう」

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