闘病記
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「放っておいてもいいかなぁ」と考えていた…映画監督のグ・スーヨンさん腎臓がん手術を振り返る
2年前の年末、朝4時まで新宿で飲んで、酩酊状態でタクシーの後部座席に座っていたら、突然、左側からドンッ! と車が突っ込んできて気を失いました。この事故がきっかけで「腎臓がん」が発覚したのです。 気づくと首にコルセットをされて...
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寛解直前で数値が上昇…タレントの山本量子さん語るがんとの闘い
「ウソやろ? めちゃ元気ですけど、私……」 10年前、「子宮頚がん」と告げられたときは、そんな心境でした。本当にものすごく元気だったんです。 健康には自信がありました。でも年齢を重ねたことだし、ここらへんでちゃんと1回...
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専門医のもとで生物学的製剤の治療に替えたら症状がみるみる改善
8年ほど前、頭皮におできのようなものができ、皮膚科へ行くと尋常性乾癬(かんせん)と診断されました。それからお尻の柔らかい部分、お腹、足など体のあちこちに赤い斑点ができるようになり、うろこ状のようになって皮がポロポロ剥がれていく。かゆ...
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偶然の不調がなかったら…休井美郷さん子宮頸がん一歩手前での手術を振り返る
「子宮頚部の高度異形成」がわかったのは、去年のゴールデンウイーク直前でした。異形成は、子宮頚がんになる手前の病変で、放っておけばがんになる可能性が高い状態のことです。軽度、中等度、高度と段階がある中、高度異形成はもっともがんに近く、一...
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入院経験から「いろんな人が受け入れられるような社会にしたい」
小学3年生の6月か、7月ごろです。顔色が悪く、お腹が痛くなることが増え、おかしいなと感じていました。本人に聞くと、立ち上がったらクラクラしたり、遊んでいる時にフラーッとすることがあるという。顔色の悪さが見るからにひどく、唇が青くなり...
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バットで殴られたような痛みで意識を失った…百武桃香さん脳出血を振り返る
「脳出血」で倒れたのは高校2年から3年生にかけての春休みでした。地元の福岡から都心の大学に進んだ姉がひとり暮らししている1DKの部屋に友人と2人で2~3泊させてもらって、大学の見学や東京ディズニーシーを楽しんだ翌日でした。 朝...
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その瞬間に時間が止まりました…漫画家のやよいかめさん副鼻腔がんとの闘いを振り返る
2017年、風邪で鼻水が止まらなくなって「蓄膿症かな」と思っていたら、なんと「副鼻腔がん」でした。 夫が転勤の多い仕事で、その年も岩手から福島に転勤が決まり、引っ越し準備にあわただしい頃でした。鼻水や鼻づまりが治らないことで...
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恩人のアドバイスがなければ…富田晶子さん乳がん闘病を振り返る
2019年11月、「初期の乳がん」で左乳房の部分切除をしました。 その1年くらい前から体調を崩して、咳が止まらなくなっていました。とにかく忙しい時期だったことは確かです。病院を受診すると「風邪」と言われ、薬を飲みましたが咳は...
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職場で私を待ってくれている人たちの存在が心の支えになっている
現在は、市内のNPOでいろいろな障がいがある方々の生活を支援する仕事に就いています。 これまでの経験が仕事をする上での基盤となっていることは幸いに思います。先天性や突然の病気の発症と共に生活する上でのアドバイスなど、少しはお...
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乳がんで左乳房全摘を経験した女優の小栗香織さん…手術を勧められても「即答はできませんでした」
左胸にがんが見つかったのは2016年春でした。その4~5カ月前に母親をがんで亡くしたばかりだったので、母に「こっちへ来なさい」と言われているのかな、と考えたりもしました。 35歳から、健康診断と一緒に毎年マンモグラフィー検査...
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痛みで歩けず片足で自転車をこいで病院へ…俳優の河西健司さん痛風との闘い
長年、役者をしてきましたから、自分の体のことなど考えず、規則正しくない生活を送り、“お祭り気分”で生きてきました。それでも、入院や手術の経験はないので、丈夫な体に生んでくれた両親に感謝ですね。 といっても、74歳ですから、何...
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曲がった膝が真っすぐになるよう、両親が毎晩優しく押してくれた
母親が教えてくれたのは、私が3歳くらいの時に痛みを訴えたそうです。症状が出始めた当時のことは、夢の記憶のように思い起こすことができます。 最初に痛みが出たのは、両足の膝でした。骨が破壊されていくような痛みで、拘縮も伴い、次第...
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現在の医学では治らない…尾藤イサオさん加齢黄斑変性症を語る
こうして向かい合ってお話ししていても、私と視線が合ってないでしょう? 頭の上の遠くの方を見ているように見えると思うんですけど、じつはそれで見えているんです。あえて視線を合わせるようにすると、顔はのっぺらぼうになってしまいます...
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強直性脊椎炎と闘うタレントの十條莉緒さん「ドクターを調べ上げて病院を渡り歩いた」
一度診断がついても治療の効果がなくて、最後はいつも「メンタルクリニックへ行ってみてください」と言われ続けてきました。何軒も何軒も病院を変えて、じつに4年の歳月を経て、ついに「強直性脊椎炎」という難病にたどり着きました。 はじ...
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体にあれほどの異常をきたす経験を経たからこそ、今の自分がいる
子供の頃から抱えていたアトピー性皮膚炎が増悪。3カ月間休業し、ひどいかゆみと乾燥による痛みを耐えしのぎながら、このまま治らず今の状態が続くなら、自分は今後どういうことをしたいのか、公務員として勤め続けて人生終わっていいのか、と考え続...
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映画監督の河村光彦さん「脳梗塞」で救急搬送の一部始終を振り返る
じつはつい先日、転んで肋骨を折りまして、今はコルセット状態。いや、でも今日は喜んでやってきました(笑)。 脳梗塞が起きたのは11カ月前、忘れもしない4月13日。夕方から代官山で私が監督した映画「Life work of Ak...
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なんでこんな肌に生まれついたんだろう…どう生きたいのか見直した
「skin」(写真)と名付けたこの作品は、アトピー性皮膚炎の悪化で家に閉じこもっていた時期に構想を練ったものです。 いつ治るか分からず不安で、誰にも会えないから、気がおかしくなりそう。肌がかゆくてかゆくて、でも、かいたらぐちゃ...
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ザ・ワイルドワンズの3人がそれぞれの「がん」経験を振り返る
鳥塚 僕は2002年12月に「胃がん」が発覚して、翌年1月に胃の4分の3を切除しました。その2~3カ月前から胃にむかつきなどの違和感があり、リーダーの加瀬邦彦さん(故人)に相談したら自身がかかった医師を紹介してくれて、人生初の胃カメラ...
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闘病ではなく、共存…病気は憎む相手ではなく一緒に生きていく伴侶
通院のたびに受け取る袋いっぱいの薬。いつもは飲んだ後、薬のケース、ブリスターパックを捨ててしまうのですが、日々見ていると、キラキラして、いろんな種類の色があって、すてきだな、と思ったんです。 薬は時に副作用ももたらすけれども...
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文化放送ディレクター白石仁司さん緑内障を語る「白く深い霧の中で生活している感じです」
「ロービジョン」とは、全盲ではないけれど矯正しても十分な視力が得られない低視力や、見えない部分が生じる視野欠損などがある状態のことです。私はまさに今その真っただ中にいて、ロービジョンという言葉やその実情をたくさんの人に知ってほしいと思...
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「これは治らんよ」と告げられ…春風亭昇々さん脳梗塞との苦闘
高座の枕(落語の本題に入る前の小噺)では、「実は脳梗塞になりました」と話しているんですけど、こうしてちゃんと取材していただくのは初めてです。 それは2022年9月のことでした。仙台で落語会がありまして、それがツアー最終日だっ...
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ある日を境に高熱が続くように…検査をしても原因不明
子供の頃から病気知らず。それが2019年9月、突然、仕事中にこれまで感じたことがない不調に襲われたんです。前日まではまったく元気だったのに。早退し、ドラッグストアで体温計を買い、測ると40度近くの高熱。自宅近所の内科クリニックを受診...
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卵巣嚢腫で手術を受けた渡辺加和さん「悪性という言葉を聞いただけで…」
昨年10月に左の卵巣にできた腫瘍を切除する手術をしたのですが、12月には結局、左の卵巣と卵管を全摘しました。 始まりは2017年にわかった「子宮内膜症」でした。この年、ありがたいことに所属する「CYBERJAPAN DANC...
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手術できない「ステージ3の肺がん」で東洋医学の専門家が打った手は?
東洋医学の専門家が、がんを発症したらどんな治療を受けるのか--? その問いに答えてくれたのが、日本医学柔整鍼灸専門学院(東京・高田馬場)の校長、奥田久幸さん(70歳・柔道整復師、鍼灸師)だ。 ◇ ◇ ◇ 奥田さん...
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映画コメンテーターの有村昆さん 白内障の手術を受けて感動したこと
数年前からずっと視界に白いものがチラチラしていたんですよ。特に左目なんですけど、霧がかかったような見づらい状況が続いておりました。 年1回の健康診断でも、「ちょっと白内障の気がある。確定ではないけれど、どうにかしないとゆくゆ...
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白内障手術失敗体験談(8)「医療ミスではないのか?」執刀医に尋ねてみた
リカバリー手術が成功し、正常な視力が戻ったいま、私の胸をよぎったのは「医療ミスはなかったのか?」という疑惑です。 連載にあたり、改めて最初に私の白内障手術を行った眼科医院を訪ねました。院長は国立大学医学部出身のベテラン眼科医...
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白内障手術失敗体験談(7)怖いものではないが甘くみてはいけない
白内障の手術は安心安全です。とはいえ私が見舞われた「後嚢破損」というトラブルは500分の1程度の確率で起きるそうです。何か突発的なトラブルが発生したときのことを考えると、それなりの実績がある病院を選ぶことが大事。今回の一件で痛感しま...
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白内障手術失敗体験談(6)再手術はテキパキした指示のもと60分で終了
9月27日、白内障のリカバリー手術前の簡単な検査が終わって、病室に戻り、手術時間まで待機となりました。私の手術開始時間は夕方4時30分ごろで、じっと待つしかありません。個室でトイレは室内にあるため、外に出ずともよい状態でした。 ...
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今の自分が私自身だ!常に堂々と自分らしく生きていきたい
CIDPの中でも、私の程度は非常に悪い方。手足の感覚はなく、触っているものが硬いのか柔らかいのかがわかりません。担当医に「足を切って義足にしてほしい」と本気で頼んだほど足が痛く、家でも就寝時以外、お風呂に入る時も靴を履いています。 ...
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白内障手術失敗体験談(5)「月に数件、同じような患者が運ばれてくる」
「私には手に負えない」と、白内障手術を途中で放り出した眼科医院は、救急車は呼ばなかったものの、さすがに移送先の大手総合病院の予約はとっていました。右目にガーゼを当てながらタクシーで大手総合病院に到着すると再び眼底検査などがあり、「まず...