企業深層研究
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クイーンズ伊勢丹(上)再び「三越伊勢丹HD」の完全子会社に
クイーンズ伊勢丹は成城石井、紀ノ国屋とともに「高級スーパー御三家」と称されている。高品質のプライベートブランド(PB)をはじめ、海外からの直輸入ワインやチーズなどを取り揃えている。 クイーン…
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吉野家HD(下)ライバルと明暗クッキリ…すき家は女性&家族連れ狙い店舗改装を加速
吉野家から「お断りメール」を受け取った大学生が5月3日、〈ハーフだけど日本生まれ日本育ち国籍日本なのに向こうから急に説明会キャンセルされたんだけど!!!こんなのアリなん(絵文字)〉という怒りの投稿を…
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吉野家HD(上)“シャブ漬け”発言の常務解任はトカゲの尻尾切り
株主総会のシーズンが始まった。吉野家ホールディングスは5月26日、東京・中野サンプラザで定時株主総会を開いた。傘下の牛丼チェーン、吉野家で女性蔑視発言をした常務の解任や、外国籍と判断した大学生の採用…
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グローバルダイニング(下)長谷川社長 妻の母国ウクライナ支援に立ち上がる
グローバルダイニングの長谷川耕造社長は“女帝”の異名を持つ小池百合子東京都知事に全面対決を挑み、一躍、時の人となった。 2002年2月、来日していたブッシュ米大統領が小泉純一郎首相と東京・西…
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グローバルダイニング(上)コロナ時短命令に違法判決で面目ほどこす
新型コロナウイルス対策の改正特別措置法に基づき東京都が出した営業時間短縮命令は違法だとして、飲食チェーンのグローバルダイニング(東証スタンダード)が都に損害賠償を求めた訴訟の判決が5月16日、東京地…
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日産自動車(下)軽自動車で巻き返し図る もう一度EVで世界をリードできるか
「新型軽EV(電気自動車)は、日産・三菱自動車それぞれの強みを生かして開発した。『日産サクラ』は軽自動車の歴史に新たな一ページを開くものと期待している」 内田誠社長は5月20日、三菱自動車工業…
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日産自動車(上)営業利益3期ぶりに黒字化 不安視された内田社長への評価にも変化
日産自動車が復活しつつある。2021年度の営業利益が2473億円と3期ぶりに黒字に転じ、最終利益も2155億円の黒字となり、2期ぶりに復配することになった。 期初の計画では売上高が9兆100…
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SANKO MARKETING FOODS(下)漁から卸、販売まで 水産業の6次産業化を目指す
「金の蔵」や「月の雫」「東方見聞録」といった居酒屋チェーンを、首都圏中心に300店近く展開してきた「SANKO MARKETING FOODS」(昨年10月に三光マーケティングフーズから社名変更)。 …
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SANKO MARKETING FOODS(上) コロナ禍が直撃!大箱居酒屋の大量閉店を選ぶ
コロナ禍も収束に向かい、ようやく日常生活が戻ってきた。しかしコロナ前の常態にはなかなか戻れない。居酒屋業界もそのひとつだ。 夜の繁華街を歩くとそれなりに人が戻ってきているように見えるが、今で…
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G-7HD(下)何でもやる「ダボハゼ商法」で成長 目指すは25期連続増収と8期連続増益
G-7ホールディングスの業績は好調だ。2022年3月期は売上高、営業利益、経常利益、純利益ともに過去最高を更新した。売上高は21年3月期比3%増の1685億円、経常利益は8%増の78億円、純利益も同…
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G-7HD(上)快進撃を妨げた創業者・木下守氏の死と2代目御曹司の飲酒運転失脚
カー用品販売の「オートバックス」や「業務スーパー」をフランチャイズ展開しているG-7ホールディングス(東証プライム上場)は今月2日、酒気帯び運転で逮捕された木下智雄社長(54)が社長職と取締役を辞任…
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マレリHD(下)親会社KKR、みずほ、日産への影響は必至
米投資ファンドのKKR(コールバーグ・クラビス・ロバーツ)は2017年3月、日産自動車系列で最大の自動車部品メーカー、カルソニックカンセイ(カルカン)のTOB(株式公開買い付け)を実施し、完全子会社…
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マレリHD(上)経営再建を目指すが…支援企業の選定が難航中
■ADR成立は6月以降にズレ込む? 経営再建を目指す自動車部品大手マレリホールディングス(旧カルソニックカンセイ)の支援企業の選定が難航している。4月26日、東京都内で債権者会議を開き、当初、…
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ホンダ(下)ソニーグループとの提携が「四輪車復活」のカギ
今ホンダに関して注目されていることのひとつが、ソニーグループとの提携と言っていいだろう。両社は戦後の荒廃から生まれ、町工場から世界的な企業へと飛躍した。しかも、それぞれの創業者である本田宗一郎氏と井…
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ホンダ(上)「脱ガソリン宣言」で電動化に5兆円投資…EV生産台数年間200万超を目指す
ホンダはゴールデンウイーク明けからリモートワークを取りやめ、コロナ前の体制を取り始めた。全従業員が出社することで、対面でのコミュニケーションを高めようというわけだ。 本田宗一郎時代から「ワイ…
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パナソニックホールディングス(下)楠見新社長が打ち出す「競争力強化」の中身
この4月に持ち株会社制を導入したパナソニックホールディングス(PHD)にとって、目下の最大の悩みは成長エンジンの不在だ。 津賀一宏前社長の時代、「家電のパナソニック」から「BtoBのパナソニ…
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パナソニックホールディングス(上)事業会社制への移行は“幸之助イズム”への回帰
4月1日、パナソニックは持ち株会社制へと移行し、社名をパナソニックホールディングス(PHD)へと変更した。このPHDの下に、白物家電や空調事業を行うパナソニック、車載事業を担当するパナソニックオート…
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SMBC日興証券(下) 親会社の三井住友FG次第で証券再編の大雪崩が起きる
SMBC日興証券の相場操縦事件の黒白は法廷で明らかになる。法曹関係者は審理は長期化するとみている。 「組織的に不正を繰り返した」とし、内部の管理体制の不備を問う検察に対して、SMBC日興の幹部…
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SMBC日興証券(上)相場操縦で逮捕・起訴された幹部は外資からの移籍組がほとんど
3大証券の一角を占めるSMBC日興証券の相場操縦容疑で、東京地検特捜部は4月13日、元副社長・佐藤俊弘被告(59)を金融商品取引法違反(相場操縦)の罪で起訴した。法人としての同社と、エクイティ本部の…
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旧任天堂本社ビルが高級ホテルに変身! 安藤忠雄氏監修、我が道を突き進む創業家
任天堂の旧本社ビル(京都市下京区)を高級ホテルに改装した「丸福樓」が4月1日に開業した。創業家の資産管理会社、(株)山内が所有している。 このビルは1930~50年代、任天堂の本社として使わ…