男性シニアの再就職は元公務員でもこんなに難しい 中高年がハマりやすい「リスキリング」の落とし穴
【第4回・前編】 シニア採用で「全敗」した元県庁職員Dさんの場合
「人生100年時代のロールモデルがいない」――退職後のサラリーマンが迷走している。キャリア、居場所はリセットされ、年金不安時代は資産形成も「自己責任」。「人手不足」の号令の下、今日もシニアは働き続ける。『副業おじさん』『過労シニア』のルポライター・若月澪子が、奮闘し続ける令和シニアの素顔を追う。
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「私が採用されないのは、男だからですか? 高齢だからですか? それとも元公務員だからですか?」
西日本在住のDさん(66歳男性)は切実な声で、電話の相手にぶちまけた。電話口の向こうにいるのは、とある小学校の副校長を勤める女性だ。
Dさんは元県庁職員。大学を卒業してからさまざまな課を担当し、課長クラスまで上がり、雇用延長を経て65歳で退職した。退職金はおよそ2000万円、すでにその倍の貯蓄もある。高齢の両親や妻と同居しているが、住宅ローンは終わっている。
65歳からは年金の受給も開始した。エリート公務員として勤め上げたのだから、悠々自適な老後を送る道もある。しかしDさんは働き続けるつもりだった。

















