森香澄には「あざとかわいい」にとどまらない「主役体質」の素質アリ
MBS「年下童貞君に翻弄されています」主人公・今井花恋役
アナウンサー出身女優の元祖は元NHKの野際陽子とされているが、1980年代の「女子アナブーム」以降に本格的な女優として定着した人は、三谷幸喜監督の映画にも出演して日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞した八木亜希子、戸田恵梨香・有村架純らが所属する女優系事務所フラームに移籍してNHKの連ドラでも主演した田中みな実など、ごくわずかしかいない。
今春のドラマ特区「年下童貞くんに翻弄されてます」(MBS・木曜深夜0時59分/ほかにテレビ神奈川などでも放送)で柏木悠とダブル主演しているのは、元テレビ東京アナウンサーの森香澄。フリーになった当初はバラエティー番組で活躍していたが、あれよあれよという間に女優としても活躍を重ね、2024年に「オトナの授業」(TOKYO MX)で連ドラ初主演してから約1年で、単発を含めてドラマ主演は早くも4作目になる。
彼女が連ドラ初主演する前に本紙のコラムで「次期バラエティー女王候補」として取り上げたときに、「ラブコメマンガに出てきそうなヒロイン像を実写化したかのような」魅力があると書いた。今春の主演ドラマは、ラブコメディーWEBTOON(ウェブコミック)が原作で、まさにその魅力を最大限に生かした作品だ。