ここがおかしい 小林節が斬る!
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見過ごせない事実誤認「『恩赦』は憲法に書いてある」の嘘
今回の政令恩赦について、私は、それが原理的にも機能的にも不都合であるから、「抜かない刀」にしたらよい――と主張した。 原理的に不都合だということは、「天皇の大御心により罪一統を赦す」と言う語…
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教師間集団イジメ 神戸市教育委はまだ事件を放置するのか
神戸の小学校における教員間の集団イジメ事件は、社会の崩壊はここまで来たか……と思わせるほど、悪質で単純明解である。 それは、暴行罪を超えて、被害者の心身に傷を残しているのだから傷害罪である。…
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表現の自由と真の民主主義を理解しない「嫌『反日』」論者
愛知の「表現の不自由展」を巡っては、「『反日』表現を自費で行うのは自由だが、それを公費で行う自由はないはずだ」という怒声が全国で発せられ、それが多数の共感を得ていることも実感させられた。 し…
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憲法は国の目指す形を掲げ、何より権力者を統制するものだ
10月4日の所信表明演説の中で、安倍首相は持論の改憲に触れ、「未来を見据えながら、この国の目指す形、その理想をしっかりと掲げるべき時です。新しい国創りを進めていこうではありませんか。その道しるべは憲…
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補助金不交付は事後検閲「表現の不自由展」再開を歓迎する
人間は皆、先天的に「個性的」な存在で意見は多様で当たり前である。また、科学も道半ばで、この世には不可解なことが満ちあふれている。それでも、人類は同じ地球という船に乗ってどこかへ向かっている。 …
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週刊ポストの特集は見出しに品がないが議論の叩き台だ
週刊ポストの9月13日号が、「韓国なんて要らない」という特集を組んだ。「断韓」の勧めである。見出しは品がないが、読んでみると、冷静な事実を紹介しているだけである。 1、GSOMIA(軍事情報…
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芸術祭中止の機会に再考したい「表現の自由」の本質と原則
憲法21条(表現の自由の保障と検閲の禁止)は、人間社会の中に当然に存在する多様な意見の自由な流通と衝突を経て、そこから、あらゆる問題に関して国民の理解を深め、個人としても集団としても正しい判断ができ…
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マツコvsN国立花 脅迫か?ストーカーか?論争か?の先に
東京MXテレビの番組中のコメントで、マツコ・デラックス氏が、NHKから国民を守る党(N国)について、「冷やかしじゃない? ふざけて入れている人も相当数いるんじゃないか。気持ち悪い」などと語った。 …
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憲法が要求している障害2議員の公費支援
憲法は、13条で「すべて国民は個人として尊重される」と規定し、14条で「すべて国民は、法の下に平等で、差別されない」と規定し、さらに25条で「国は、すべての生活部面について、社会福祉の向上に努めなけ…
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論争回避よりも野党は自民党の9条「改憲」案と戦うべきだ
今回の参院選挙で改憲派議員が参院の3分の2を切ったことで護憲派は安心してはいけない。自民党が野党から4人「一本釣り」することなど、経験上、容易である。 だから、強行採決を常套手段とする安倍内…
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米国が参加要請 ホルムズ海峡「有志連合」をどう考えるか
参院選挙前にトランプ米大統領が「自国のタンカーは自国で防衛すべきだ」と発言し、米国は、中東ホルムズ海峡等の「航行の自由と安全」を確保するための「有志連合(軍)」に日本も参加することを求めている。 …
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安倍首相は「改憲」で何をしたいのか?が伝わってこない
今回の参議院選挙の際に、安倍首相は有権者に対して「改憲論議をする(進める)政党か否か?」を判断基準にするように訴えた。 しかし、改憲が必要だと首相が思い詰めていることは既によく分かっているの…
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なぜ首相は平然と嘘をつくのか? 有権者は眼力が問われる
3日に行われた日本記者クラブ主催の党首討論の報道を見て驚かされた。 安倍首相は、「(現行の)9条1項(戦争放棄)2項(戦力不保持、交戦権否認)の『制約を受ける』中で自衛隊を明記する」と言い切…
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国民に誠実さを…嘘の改憲キャンペーンを展開する自民党
5月28日付の自民党青年局ニュースによれば、同党は、例年通り5月31日の大分県を皮切りに6月16日の福岡県に至るまで、全47都道府県で、「青年部・青年局全国一斉街頭行動」として「拉致問題の解決」と「…
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収入増に目がくらみ「表現の自由」が分かっていない民放連
5月9日の衆議院憲法審査会における民放連の発言には驚かされた。 いわく、憲法改正国民投票の際の賛否の「有料」広告の規制について、「『表現の自由』(憲法21条)に抵触する恐れから、CMの『量的…
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国民主権国家での「恩赦」は時代錯誤で矛盾に満ちている
天皇の代替わりを祝して恩赦が行われるという話がまた出てきた。 恩赦とは、内閣が決定して天皇の認証により犯罪者に対して刑の執行の免除および復権を行うことである。憲法73条7号、7条6号に根拠規…
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“押し付け憲法論”から明らかになった「改憲派」の嘘と無知
5月3日の憲法記念日に、改憲派3団体の中央集会をインターネット中継で見た。 話の内容は相変わらずで、「押し付け憲法論」と「国防強化の必要性」と「『憲法』の定義の変更」であった。 「押し…
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高山京大教授のスピーチ「護憲派」の集会で恥ずべき暴論
5月3日の憲法記念日に、「平和といのちと人権を!」と題して、護憲派の集会が東京で開催された。報道によれば、高山佳奈子京大教授(刑事法)が、大要、次のようなスピーチを行ったとのことである。 「自…
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代替わりで顕在化した天皇制と憲法上の諸問題
今回の天皇の代替わりは、天皇制にまつわるさまざまな憲法問題を顕在化させた。 主な論点は次のものである。 ①天皇が政治的権能を行使することの禁止(4条) ②政教分離原則(20条:国…
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話が噛み合わず…元号を忌避する人々に対する狭量な反論
山根二郎弁護士らが、元号を違憲とする訴訟を提起した。その主張は、大要、次のものである。 ①元号は、人が生活の中で有する「連続している世界の時間」を切断し、その故に個人の尊厳(人格的自律)を一方…
