小林節
著者のコラム一覧
小林節慶応大名誉教授

1949年生まれ。都立新宿高を経て慶大法学部卒。法学博士、弁護士。米ハーバード大法科大学院のロ客員研究員などを経て慶大教授。現在は名誉教授。「朝まで生テレビ!」などに出演。憲法、英米法の論客として知られる。14年の安保関連法制の国会審議の際、衆院憲法調査査会で「集団的自衛権の行使は違憲」と発言し、その後の国民的な反対運動の象徴的存在となる。「白熱講義! 日本国憲法改正」など著書多数。新著は竹田恒泰氏との共著「憲法の真髄」(ベスト新著)

政府の怠慢で放置されている「盗撮罪」の新設が急務だ

公開日:

「犯罪被害者支援弁護士フォーラム」の活動が報道されるまで私も気付かなかったが、私的空間における盗撮には法的規制がない。つまり、それはやり放題で、それにより作成された映像の拡散も野放しである。

 もちろん、性「犯罪」の一環としての「同意なき」撮影物は没収されるし、地方自治体の条例により、「公共性のある」場所における盗撮は規制されている。

 しかし、例えばエステ店内や会社の執務室内における盗撮には法的規制が及んでいない。だから、そこで盗撮された映像の拡散も法の対象外である。

 これは、IT時代の落とし穴とも言える状態で、被害者の「人格権」が国家により保護されずに不当に放置されたままである。

 人格権とは、各人の人格と不可分な権利の総称で、生命、身体、プライバシー等を含み、憲法13条で保障されている。そして、13条は、これらの権利について、「立法その他の国政の上で、最大の尊重を必要とする」と明記している。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

最新の政治・社会記事

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロシア専門家が警鐘「北方領土問題進展は日本側の幻想」

  2. 2

    巨人が岩隈獲得も…“救世主”とアテにできない致命的欠陥

  3. 3

    火野正平との醜聞が話題に 元祖バラドル小鹿みきさんは今

  4. 4

    日ハムと巨人では“雲泥の差” 注目2球団補強の中身と狙い

  5. 5

    FA丸を筆頭に総額50億円大補強…巨人最大の問題はリリーフ

  6. 6

    魔性の女が復活…「あな渡」は“荻野目慶子劇場”と化した

  7. 7

    ソフトバンクを襲った“3重苦” 上場延期説が市場を駆け巡る

  8. 8

    広島はマネーゲームせず…丸にも最後は“渋チン”貫いた理由

  9. 9

    お笑い界追放か とろサーモン久保田の“有名だった酒グセ”

  10. 10

    清原の二の舞か…“Vの使者”丸を待つ巨人移籍1年目の大重圧

もっと見る