極めて由々しき事案に心が痛い…メーカーとの契約にも“アスリートファースト”必要です
日刊ゲンダイ読者の皆さま、本格的な暑さ到来です。小まめな水分補給を忘れず、お過ごしくださいませ。今回は「アスリートファーストの重要性」について──。
青山学院大が箱根駅伝で優勝8回の栄に浴することができたのは、2012年からアディダスジャパンさんとオフィシャルパートナーシップ契約を結ばせていただいたことも、大きな要因のひとつとなっています。
24年の箱根駅伝が第100回の節目を迎えるに当たり、その前年の秋にユニホームのデザインを刷新。アディダスさんから5パターンの提案がありました。私は「選手が着用するもの。選手たちで決めることが一番です」と言いました。口幅ったい言い方になりますが、私自身に「アスリートファースト」の重要性が、しっかり根付いているからです。
しかし、その「アスリートファースト」について、極めて由々しき状況に陥っている事案が耳に入り、非常に心を痛めているところです。
ある大手スポーツメーカーさんが、9月に開催される国際大会のマラソンの日本代表選手と契約を交わしています。