小林節
著者のコラム一覧
小林節慶応大名誉教授

1949年生まれ。都立新宿高を経て慶大法学部卒。法学博士、弁護士。米ハーバード大法科大学院のロ客員研究員などを経て慶大教授。現在は名誉教授。「朝まで生テレビ!」などに出演。憲法、英米法の論客として知られる。14年の安保関連法制の国会審議の際、衆院憲法調査査会で「集団的自衛権の行使は違憲」と発言し、その後の国民的な反対運動の象徴的存在となる。「白熱講義! 日本国憲法改正」など著書多数。新著は竹田恒泰氏との共著「憲法の真髄」(ベスト新著)

代替わりで顕在化した天皇制と憲法上の諸問題

公開日: 更新日:

 今回の天皇の代替わりは、天皇制にまつわるさまざまな憲法問題を顕在化させた。

 主な論点は次のものである。

①天皇が政治的権能を行使することの禁止(4条)

②政教分離原則(20条:国による宗教活動の禁止、89条:宗教に対する公金支出の禁止)

③国民主権(1条)

 まず、天皇が自らの意思で皇太子に「譲位」することは「政治的権能を行使」することだ(?)という論難が出現した。それを回避するために、政府は、天皇がまず「退位」して、次に皇太子が「即位」することにした(?)とのことである。しかし、どちらにせよ、天皇の「意思」で天皇位が皇太子に移った事実に変わりはない。もとより政治的権能を有しない天皇の地位を家庭内の自然な序列に従って天皇から長子に譲ることのどこが「政治的」なのか?もともと何の問題もない……と認識すれば済む話である。天皇の地位にある個人もまず「人間」である以上、高齢になっていつまでその地位にとどまるかを自ら選択する自由は、それこそ人権としてあるはずだ。

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