保阪正康 日本史縦横無尽
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シリーズ「憲法と日本人」(43)「二重帳簿」と指摘された小委員会の記録 自民党が公開を拒んだ「秘密議事録」とは
神川彦松の指摘をわかりやすく説くと、こういうことになる。当時、衆議院に憲法を論じる特別委員会なる組織が設置された。その中に14人から成る小委員会がつくられたのだという。 「その小委員会の記録と…
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シリーズ「憲法と日本人」(42)社会党の若き論客・飛鳥田一雄が質した「マッカーサー憲法」論者の虚実
拙著(「50年前の憲法大論争」講談社現代新書、2007年)は、昭和31(1956)年の衆議院内閣委員会公聴会(テーマは「憲法調査会法案について」)の議事録を基にした書である。当時、鳩山一郎内閣のもと…
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シリーズ「憲法と日本人」(41)ファシズムの担い手だった旧軍人政治家による戦後の知識人批判は笑止千万である
辻政信の質問に、中村哲は「(その指摘は)誤りでございません」とのみ答えている。そうすると辻は、居丈高に詰め寄るのだ。 戦後の昭和27年7月の「改造」には、「明治憲法は国民の政治的参加を認め、…
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シリーズ「憲法と日本人」(40)戦前から戦後へ時代に翻弄された憲法学者──軍人政治家・辻政信が中村哲に迫った「踏み絵」
まず辻政信は、中村哲に対して、「あなたは台湾の大学で憲法の講義をしていたが、旧憲法はあなたの学者的良心に一致したという考えのもとで講義をなさったのですか」とただしている。この質問は当時(昭和31年ご…
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シリーズ「憲法と日本人」(39)中村哲は、真崎勝次が主張した日本独自の民主主義の欺瞞を突いた
まず真崎勝次は、次のような自説を披歴する。かなりずさんなのは軍人ゆえであろう。 「民主主義という漠然たる考え方で日本が混乱に陥ったことは、今度が三回目であります。いわゆる鹿鳴館時代の民主主義流…
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シリーズ「憲法と日本人」(38)歪んだナショナリズムの系譜──占領憲法論の堂々巡りを排す
「戦力を否定するというのは、国家を否定することだ」という質問に、国際政治学者・神川彦松の答えは、それなりに一貫している。現憲法を「占領憲法」「マッカーサー憲法」とそしる論者の視点は、なるほど戦後社会の…
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シリーズ「憲法と日本人」(37)戦後においても国家総力戦の発想を露呈させた旧軍出身議員の危険性
神川彦松の自衛隊論は、実際の姿を明確に、正直に語っている。改憲側、護憲側を問わず、事実認識という点では、極めてまっとうだと言ってもよいであろう。そうはいっても、将来は「日本臣民の軍隊」と言いだし、委…
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シリーズ「憲法と日本人」(36)「警察予備隊だって自衛隊だってアメリカのために作ったものである」──親米右翼のご都合主義を突く
すでに少し触れたのだが、自衛隊の存在について、憲法9条との絡みでの論戦ももう少し触れておかねばならないであろう。社会党の片島港は、複雑な言い回しで、「現憲法をマッカーサーが作った」という言い回しをす…
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シリーズ「憲法と日本人」(35)仕えるべき主人となったアメリカ──「対米関係」こそが改憲・護憲のカギである
原則的護憲論にせよ、全面的改憲論にせよ、つまりは「対米関係」をいかに考えるかというのが鍵になる。アメリカと軍事的対決を試み、それこそグウの音も出ないほどに解体させられた。そして、占領政策を受け入れて…
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シリーズ「憲法と日本人」(34)国内においてこれほど外国の軍隊がいる国は独立国ではないと、指摘した改憲派学者
日本は今なお植民地のような状態だ、というのが神川彦松公述人の主張である。第9条をめぐる論戦は、この点についても深く及んでいく。神川の「日本はいまだ植民地である」という論に、詳しい説明を求めたのは、社…
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シリーズ「憲法と日本人」(33)「女性天皇容認」は当然という空気──昭和29年の改憲案で見せた“余裕”
昭和29年に自由党(のちの自民党)が示した憲法改正の方向についてだが、あえて皮肉な項目と言っていいような内容が見られる。それについて読み解いていきたい。8項目の中の最初の項目(天皇)の中に、現在から…
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シリーズ「憲法と日本人」(32)「国民主権を事実上侵害している」──自由党改憲案が見せた露骨な思惑
この公聴会のやりとりの中で、時折野党側からも、「自由党の改正案」とか「改進党案」という語が出てくる。これについても説明しておくと、自由党憲法調査会(会長・岸信介)は改正の方向はこういう点にあるとの文…
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シリーズ「憲法と日本人」(31)「天皇が元首になれば」──自民党改憲派の質問は、旧憲法へのノスタルジーを露骨に反映していた
「現行憲法におきましては、いったい日本国を代表するものが、天皇であるのか、総理大臣であるのか、その点すら私どもは解釈上はっきりしないと思います。そこで日本国は共和国であるとか、あるいは元首なき民主国で…
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シリーズ「憲法と日本人」(30)東條内閣の内務次官にまで上り詰め、ファシズム体制を推進した自民党議員が登場
全面的改憲論の政治学者・神川彦松と、社会党の原則的護憲派の石橋政嗣のやりとりは、55年体制のほぼスタートの時期に交わされたモデルケースである。いくつかの論点がそれなりに明白になっているのだが、前回紹…
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シリーズ「憲法と日本人」(29)神川彦松は、憲法草案を作るなら政治家はいらぬ、全部学識経験者にしろ、と主張した
石橋政嗣の質問が巧妙だったこともあるのだろうが、神川は、主権の確立の手段として革命によって獲得しなければダメだという言い方をしている。もちろん神川は、革命によって主権の獲得を目指せと民主主義政府樹立…
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シリーズ「憲法と日本人」(28)改憲派学者・神川彦松は、国民主権は革命の力で戦い取れ、と述べた
民主主義とは何かを論じ合う。それが70年前の改憲論者と護憲論者の認識の違いのよすがでもあったのだ。それは実は今につながる本質なのかもしれない。この第1回の公聴会の議事録に触れていると、そのような感じ…
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シリーズ「憲法と日本人」(27)憲法施行78年が経つ中、いまさら無効宣言をする改憲論はありえない
その上で神川彦松は、日本が憲法を改正するためには、マッカーサーでさえ明治憲法の第73条に基づいて行ったのだから、今後の改正も憲法第96条に基づくのが法理というものだと言っている。そして、次のように主…
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シリーズ「憲法と日本人」(26)石橋政嗣に追及された改憲派学者の神川彦松は、憲法を守るべきと断言した
神川彦松の見解には矛盾があると、社会党の石橋政嗣は詰め寄っている。 どういうことかというと、「マッカーサー憲法だ」「占領憲法だ」と神川は決めつける。ならば、占領が解けた時にこの憲法は効力を失…
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シリーズ「憲法と日本人」(25)「押し付け」ならば無効宣言すればいい…石橋政嗣の神川彦松への問いかけ
衆議院内閣委員会の第1回公聴会での、3人の公述人(神川彦松、中村哲、戒能通孝)の意見陳述の後、自民党、社会党の代議士が質問に立った。むろん自民党所属の代議士は、中村や戒能に対してのかなり底意地の悪い…
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シリーズ「憲法と日本人」(24)「マッカーサー憲法」「占領憲法」という主張は、改憲をする主たる理由にはならない
その上で中村哲は、マッカーサー憲法という言い方は成り立たないと反論する。 「前の憲法を明治憲法というのは、明治時代に作った憲法という意味でしょう。仮に明治天皇が作った憲法であるとするなら、今の…
