著者のコラム一覧
増田俊也小説家

1965年、愛知県生まれ。小説家。北海道大学中退。中日新聞社時代の2006年「シャトゥーン ヒグマの森」でこのミステリーがすごい!大賞優秀賞を受賞してデビュー。12年「木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか」で大宅壮一賞と新潮ドキュメント賞をダブル受賞。3月に上梓した「警察官の心臓」(講談社)が発売中。現在、拓殖大学客員教授。

萩本欽一〈24〉相方の坂上二郎さんとは「遊ばない・食事しない・夢を語らない」を徹底した事情

公開日: 更新日:

 作家増田俊也氏による連載、各界レジェンドの生涯を聞きながら一代記を紡ぐ口述クロニクル。待望の第2弾は、「視聴率100%男」として昭和のテレビ界を席巻したコメディアンの萩本欽一氏です。

  ◇  ◇  ◇

増田「欽ちゃんと二郎さんの間には一度もトラブルなしと」

萩本「なし。『次、ネタ何やんの?』って二郎さんが聞く。俺が『マラソン。コーチと選手。以上』『はい、わかったよ』って、それだけ。それ逸脱したこと一回もないです。テレビもね。ちょっと打ち合わせしたいんですが、ってプロデューサーが言うじゃない。そしたら、二郎さんは『僕は欽ちゃんの邪魔しない。もう欽ちゃんに任してるから、私は外に遊びに行きます。それじゃあ欽ちゃんよろしく』って出て行く。プロデューサーが私に『いいんですか?』って驚いて聞くけど、『ええ。そういう役目ですから。お互いに気分のいいやり方でやってるだけで、私はいろいろと考えんのが嫌じゃないすから』って」

増田「そういう意味ではもう、結成されるべきというか、出会うべき人に出会った。実は最初は嫌だったけども、磁石のように反発したけども、パズルがハマるようにバチッとハマったんですね」

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