「ルポ被爆二世」小山美砂著│当事者の声に耳を傾けながら考察したノンフィクション
「ルポ被爆二世」小山美砂著
被爆者の子孫として生まれるとはどういうことなのか、当事者の声に耳を傾けながら考察したノンフィクション。
被爆二世とは、母親、父親、または両方が被爆者で、その子供として生まれた人たちのことだが、人数や実態は明らかになっていない。親の被爆による子供への健康影響について、科学的知見は確立していないが、遺伝的影響への懸念から、被爆者と同じ差別を受けてきた。
当の被爆二世には原爆放射線による遺伝的な影響を確信し、「親と同じ病気に苦しんできた」と、被爆者同様の医療や各種手当の給付を求めて運動を続ける人もいれば、被害者として見られることに嫌悪感を示す人もいる。
被爆二世をめぐる戦後史をたどり、社会がどのように彼らと向き合ってきたかを見つめる。
(集英社 1111円)


















