「三笠宮」舟橋正真著│昭和天皇の末弟・三笠宮崇仁親王の生涯をたどる評伝
「三笠宮」舟橋正真著
昭和天皇の末弟で、2016(平成28)年に亡くなった三笠宮崇仁親王の生涯をたどる評伝。
3人の兄と10歳以上も離れて生まれた三笠宮は、成年を迎えた1935年に三笠宮家を創立。戦時下、支那派遣軍総司令部参謀として中国・南京に赴任し、日中戦争の実態を見聞した三笠宮は、陸軍を痛烈に批判。中国で受けた衝撃が、戦後皇族としての三笠宮の思想と行動に決定的な影響を及ぼしたという。
戦前、国民から神聖視された皇室は、敗戦によって廃止の危機に直面。昭和天皇と直接血縁関係にある直宮以外の11宮家はすべて皇籍離脱を余儀なくされた。皇室の在り方が根本から問われる中、直宮の一人として残った三笠宮は、戦後民主主義のもとで、新たな皇族の役割を自ら模索し続けた。
平和を願い続けた100年に及ぶ人生をたどり、その実像に迫る。
(中央公論新社 1155円)


















