一度は行ってみたい世界遺産、飛鳥・藤原の宮都を知る本特集(1)飛鳥はなぜ宮都に選ばれたのか
「飛鳥・藤原に隠された古代宮都の謎」瀧音能之編 古川順弘著
今年7月、「飛鳥・藤原の宮都」(奈良県)が、国内では27番目の世界遺産に登録された。今週は、日本という国の始まりであるこの地について、もう一度おさらいするのにぴったりの本を紹介する。
◇ ◇ ◇
「飛鳥・藤原に隠された古代宮都の謎」瀧音能之編 古川順弘著
飛鳥時代は、豪族連合から天皇中心の中央集権国家へ、古代王権政治から律令国家へと、日本が大きく変容を遂げていった時代だった。
「飛鳥・藤原の宮都」の宮は、宮室とも呼ばれる天皇の居所で、宮を中心として計画的に建設された都市を「都」と呼ぶ。そもそも飛鳥とはどういう土地だったのか。
縄文時代にはすでに人が住んでおり、5世紀後半に在位した雄略天皇の時代に最新の技術・技能を身につけた百済系渡来人が入植。その技術や知識を利用して開拓・灌漑が行われたという。
その地に奈良盆地南西部から有力豪族の蘇我氏が進出。蘇我氏の後ろ盾で即位した推古天皇が宮を営んだ豊浦や小墾田は元々、蘇我氏が居宅を構えた場所だった。
その飛鳥時代の代々の天皇の宮をはじめ、周縁の丘陵地に造営された天皇陵や豪族・皇族の墓、甘樫坐神社などの古社を詳細に解説しながら歴史をたどる歴史読み物。 (ウェッジ 1760円)



















