それぞれのリアルが見えるエッセー本特集(1)「衰えません、死ぬまでは。」宮田珠己著
ひとりひとりが違う人生を生きていて、違う風景を見ている。人は、同じような毎日を送っていると別の世界があることを忘れがちだ。そこで今回は、全く違う世界に生きる人たちのエッセー本を紹介する。
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「衰えません、死ぬまでは。」宮田珠己著
最近運気が下がっていると感じ始めた著者は、ある日突然「筋トレ」をしようと思い立つ。とはいえ、今まで何度も挫折した経験もあり、どうしたら続けられるのかと考え、業務の一部だと考えようとしたり、ジム通いをしたり、ボルダリングに取り組んだりと試行錯誤を開始する。ところが、毎回思うようにはいかず難題ばかりが持ち上がる。還暦の壁を前に、減らない内臓脂肪、食生活の改善を申し渡す家族たち、親の介護や墓の問題などに四苦八苦しながら取り組む著者。受け入れがたい老いにどう対処するか、グダグダになりながらも行動するうち、等身大のやり方が見えてくる。
さすがにいつまでも若者気分でいられなくなったとき、人はどうあがくのか。何も飾らず本心のまま行動した著者の記録に勇気づけられる。
(幻冬舎 1980円)



















