認知症の周辺症状BPSD…患者の「不安感」にどう向き合うか
認知症を患う患者さんの中には、不安感などの周辺症状(BPSD)を訴える方がいます。不安感が強くなると、抑うつ状態になったり、攻撃的になったりするなど、精神的な症状が顕著に現れ、精神科を受診するケースもあります。
アルツハイマー型認知症の90代の女性の患者さんは「なんとなく調子が悪い」という訴えが多く、診察に伺っても具体的にできることが少ないため、ただ傾聴し、お気持ちを整理するようにしていました。
そんなある日、同居する三男さんから連絡がありました。
「いま仕事先なんですが、そっちに緊急の電話って入っていますか? 今日、先生が行ってくれることになっていますか?」(息子)
「往診予定にはなっていません。いつもと同じ『なんとなく調子が悪い』というお電話が2度入っており、先ほどはお昼の薬を飲んだばかりだということだったので、少し様子を見ましょうとなりました」(私)
「こっちに何回も電話がかかってきていて。先生がまだ来てくれないって、そればっかりなんですよ」(息子)


















