認知症患者を支える鍵は家族との情報共有…一緒に生活環境を考えていく
精神症状のある患者さんの中には、内科的な不調を抱えている方も少なくありません。その原因を改善することで気持ちが落ち着き、精神症状が和らぐケースも珍しくないため、まずは内科的な視点から全身の状態を確認するようにしています。
また、精神症状を訴える患者さんに対しては、薬の調製だけではなく、対話を通じて日常生活での困り事や暮らしの工夫について伺います。ご家族やケアマネジャーとも情報を共有しながら、患者さんの生活全体を支えることを心がけています。
アルツハイマー型認知症と診断されている80代後半の独居女性はとても活動的で、朝10時ごろに家を出て夜に帰宅する日々。しかし腰痛を訴えていたため湿布や痛み止めを処方しようとすると、「薬はこれ以上増やさない!」と怒り出してしまうことがありました。
「眠れていますか?」(私)
「夜は眠れるのよ」(患者)
「食事は食べていますか?」(私)
「……薬は飲んでるわよ」(患者)


















