著者のコラム一覧
下山祐人あけぼの診療所院長

2004年、東京医大医学部卒業。17年に在宅医療をメインとするクリニック「あけぼの診療所」開業。新宿を拠点に16キロ圏内を中心に訪問診療を行う。

認知機能低下がある98歳男性「日々を楽しんで過ごしたい」

公開日: 更新日:

 数年前に新型コロナウイルスに感染し、入院を経験した98歳の男性患者さんがいました。退院後、認知機能が低下し、筋力も衰え、日常生活を自立して送ることが難しい「フレイル」の状態となりました。

 この方は96歳まで自転車で外出されるほど足腰が丈夫でした。しかし入院をきっかけに活動量が急激に減少。その結果、筋肉量が落ち、筋力や身体機能が低下する「サルコペニア」に陥ってしまったのです。

 サルコペニアになると、立つ、歩くといった日常生活に欠かせない基本動作が難しくなります。さらに転倒や骨折のリスクも一気に高まります。そのため、この患者さんも車椅子での生活を余儀なくされました。

 加えて、膀胱の貯尿機能や排尿機能も低下し、自力での排尿が困難に。人工的に尿の出口をつくる「ウロストミー」を装着し、外部の介護サービスを利用しながら、娘さんとともにご自宅で療養生活を送っています。

 それでも患者さんには、日々を楽しもうとする気概があります。毎朝、座椅子に座って新聞を読むのが日課。とんかつなどの揚げ物も召し上がるほど食欲も旺盛です。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    萩本欽一(11)ひとりぼっち寂しく貧乏飯を食べながら「先生も同級生もバカだな」と思うことにした

  2. 2

    マイナンバー「1兆円利権」山分け 制度設計7社と天下り官僚

  3. 3

    【スクープ第4弾!】自民党の公選法違反疑惑 国政帰り咲きの丸川珠代氏も「広告動画」を流していた

  4. 4

    医学部に進学した息子のために老後破産したエリートサラリーマンの懺悔

  5. 5

    追い込まれた高市首相ついに補正予算編成表明も…後手後手のくせして無能無策の極み

  1. 6

    ビートルズを聴き始めるなら「これから」 お買い得な全18曲入りアルバム

  2. 7

    仲間由紀恵46歳の“激変ふっくら姿”にネット騒然も…紆余曲折を経てたどり着いた現在地

  3. 8

    AI・半導体の検査装置「FIG」のストップ高は今後の大幅高への“号砲”だ

  4. 9

    ソフトBモイネロの体たらくに小久保監督イラッ…なぜ“同条件”の巨人マルティネスと差がついた?

  5. 10

    違法疑惑の自民党「広告動画」編集の狡猾手口 スキップ不可の冒頭5秒に候補者登場させ有権者にスリ込み