認知機能低下がある98歳男性「日々を楽しんで過ごしたい」
数年前に新型コロナウイルスに感染し、入院を経験した98歳の男性患者さんがいました。退院後、認知機能が低下し、筋力も衰え、日常生活を自立して送ることが難しい「フレイル」の状態となりました。
この方は96歳まで自転車で外出されるほど足腰が丈夫でした。しかし入院をきっかけに活動量が急激に減少。その結果、筋肉量が落ち、筋力や身体機能が低下する「サルコペニア」に陥ってしまったのです。
サルコペニアになると、立つ、歩くといった日常生活に欠かせない基本動作が難しくなります。さらに転倒や骨折のリスクも一気に高まります。そのため、この患者さんも車椅子での生活を余儀なくされました。
加えて、膀胱の貯尿機能や排尿機能も低下し、自力での排尿が困難に。人工的に尿の出口をつくる「ウロストミー」を装着し、外部の介護サービスを利用しながら、娘さんとともにご自宅で療養生活を送っています。
それでも患者さんには、日々を楽しもうとする気概があります。毎朝、座椅子に座って新聞を読むのが日課。とんかつなどの揚げ物も召し上がるほど食欲も旺盛です。


















