抗がん剤の副作用で歩けなくなった60代男性…「がんと共に生きる」を支える
手足には水疱ができ、それが破れて皮膚がめくれ上がり、何もしていなくても痛みが生じていました。当院で診察する際も、処置に使ったガーゼを交換しようとすると、ガーゼが皮膚に癒着していて、患者さんが強い痛みを訴えることもしばしばありました。
皮膚が治癒するまでには時間がかかりましたが、訪問看護師さんの協力も仰ぎ、ほぼ毎日ケアを続けました。その結果、患者さんは再び歩けるまでに回復しました。
ただ、ご本人には、がんに対する不安がまだ残っていました。そのため、引き続きレントゲンやCTなどの検査を受けられる大きな病院への通院を希望されました。歩く練習にも積極的に取り組みながら、当院での診療を卒業されました。
抗がん剤の副作用によって手足などに水疱ができるケースは、近年、目にする機会が増えています。今後は、抗がん剤治療に伴うこうした皮膚症状に対して、皮膚科・形成外科が治療に関わる機会も増えていくと考えられます。
がん治療は、今後ますます多様化していくことが予想されます。そうした多様な治療に対応しながら、患者さんの「がんと共に生きる」を支えていくことが、在宅医療にはますます求められていくのではないでしょうか。



















