予後が悪い「進行膵臓がん」…世界初の治療で延命アップを狙う

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 がんの中でも予後が悪い膵臓がんに対して、治療成績向上を目指した世界初の集学的治療が行われている。集学的治療とは、複数の治療法を組み合わせてがん治療を行うこと。本研究の責任者である中部国際医療センター陽子線治療統括部長の山田滋医師に話を聞いた。

 膵臓がんを治す唯一の治療は手術だ。

 しかし、膵臓がんは診断された時点で進行しているケースがほとんどで、全体の7~8割が手術不可という報告がある。その場合、抗がん剤や放射線で延命を目指す治療が行われるが、成績は決して十分とは言えない。

「理由はいくつかありますが、主なものとして、膵臓がんは他のがんに比べてそもそも血管が少ない上、がん組織の線維化が強いことで血流が悪く、抗がん剤が十分に到達しないことが挙げられます。また、がんの内部の酸素濃度が低いことも大きな問題です。酸素濃度が低下すると、放射線が効きづらくなるのです。通常の酸素濃度と低酸素濃度で膵がん細胞の生存率を比較した研究では、低酸素濃度の方が3倍ほど放射線が効きづらいとの結果が出ています」

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