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中川恵一東大大学病院 医学系研究科総合放射線腫瘍学講座特任教授

1960年生まれ。東大大学病院 医学系研究科総合放射線腫瘍学講座特任教授。すべてのがんの診断と治療に精通するエキスパート。がん対策推進協議会委員も務めるほか、子供向けのがん教育にも力を入れる。「がんのひみつ」「切らずに治すがん治療」など著書多数。

石橋貴明さんは手術を選択…「食道がん」は化学放射線療法なら胃も食道も温存できる

公開日: 更新日:

 タレントの石橋貴明さん(63)が食道がんを公表したことが話題を呼んでいます。自身のYouTubeによると、昨秋から体調の悪さを感じていたそうで、今年の2月に悪化。病院を受診して検査を受けたところ、早期の食道がんが判明したそうです。

 食道がんと診断されるのは1年に2万5000人ほど。そのうち2万人が男性で、特に60代、70代に多く、60代の石橋さんは典型的なケースといえます。読者の皆さんも気をつけてください。

 では、何に気をつけるかというと、主なリスク因子はアルコールとたばこで、特にアルコールがよくありません。体内にアルコールが吸収されると、発がん物質のアセトアルデヒドに分解されますが、日本人はその分解酵素の働きが弱い人が多いのです。

 分解酵素の働きが強く飲酒量が少量の人のリスクを1とすると、分解酵素の働きが弱い人は少量で5.8倍、中等量で55.8倍、多量で88.8倍に上ります。“鍛えて飲めるようになった”というタイプは要注意で、飲むと赤ら顔になる人は節酒が無難です。

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