腸の難病と腹痛に耐えながら明るく過ごす患者さん
腸の動きが悪くなったり、腸の内部が詰まったりすることで内容物が肛門へ運ばれなくなる病気が「イレウス」(腸閉塞)です。以前にイレウスを発症したこともある、小腸クローン病(指定難病)の疑いがある患者さんがいらっしゃいました。
イレウスを発症すると、腸内に内容物やガスがたまるため、お腹の張りや痛み、吐き気、嘔吐などの症状が現れることも少なくありません。
治療方法はイレウスの原因や重症度によって異なります。この患者さんは腹水もたまりやすく、腹腔内に針を刺して腹水を抜く処置が必要になることもありました。
ちなみに、イレウスは原因によって「閉塞性」「麻痺性」「絞扼性」の3種類に分かれますが、この患者さんの病気の原因は不明でした。下血を繰り返して貧血も進行したため、自宅で輸血を行うことになりました。
下血については、以前に大腸内視鏡検査を受けた際、S状結腸に細い内視鏡がようやく通るほどの狭窄が見つかっていました。これが繰り返す出血の原因となっている可能性もありましたが、さまざまなリスクを考慮し、あえて追加の検査は行わずにいました。


















