5年生存率8.5%の膵臓がんは診断後すぐに「遺伝子パネル検査」を実施すべき

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 悪性度が高いことで知られる「膵臓がん」。患者の半数は他の臓器に転移した状態で発見され、手術不能なステージ4と診断される。そのため、5年生存率は約8.5%と、全がん種の中で最も低い。その原因のひとつは、早期発見が難しいからだ。

 精度の高いバイオマーカーが存在せず、自覚症状も乏しいうえ、膵臓が体の奥深くにあるため画像による発見が難しい。すでに膵がんと診断された人にとっては、今さらそれを嘆いても仕方がない。生存率を上げるにはどうすればよいのか。

「診断後、できるだけ早い時期にがん遺伝子パネル検査を行うことです」

 そう語るのは、公的保険診療を柱に個々のがん細胞に合わせた集学的治療法を模索する「東京府中ときクリニック」(東京・府中)の土岐敦院長だ。

 がん遺伝子パネル検査とは、がん細胞に起きている遺伝子変化を一度に多数調べる検査。がん組織や血液からDNAを取り出し、次世代シーケンサー(NGS)で解析する。

「この検査により、腫瘍細胞ごとに効く可能性のある薬剤の探索が可能になっています。手術不能とされた患者さんには、抗がん剤は放射線と並ぶ最大の武器です。最も高い攻撃力を持つ抗がん剤を選ぶために、この検査は欠かせません」

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