8月登場の『SAO アリシゼーション 夜空』が大人気 各社で相次ぐ「確実に回るパチンコ」で「勝負できる」と思わせる仕掛け
増加する“デカヘソ”や“安定装置”搭載パチンコ
『SAO夜空』のように、スタートチャッカーに玉が入りやすくなる仕組みを搭載するパチンコ機は増えている。
「確実に回るパチンコの先駆けとなったのは、2019年に登場した『P牙狼コレクション』(サンセイR&D)です。この機種では、スタートチャッカー上部のヘソ釘が、その他の機種よりも大きく開いていて、より玉が入賞しやすくなっています。この機種以降、各メーカーからヘソ釘が大きく開いた機種が続々と登場しているのです」
そんな流れを受けて各メーカーはヘソ釘を大きく広げるだけでなく、“確実に回る仕組み”を開発していくこととなる。
たとえば、2025年12月登場の『e地獄少女 7500Ver.』(藤商事)は、大きく開いたヘソ釘とともに「SSルート」(Safety Startルート)という玉を誘導する仕組みを搭載。この「SSルート」によって、およそ24発に1発の割合で、確実にスタートチャッカーに入賞するという。
また、2026年1月リリースの『eようこそ実力至上主義の教室へ』(サンセイR&D)では、ヘソ釘が大きく開いているとともに、特殊ルートで約10玉に1玉がスタートチャッカーに誘導される「コテスタ」を搭載。通常時は常に回り続ける状態になるため、時間効率を考えて、長いリーチがかかりにくくなっているという。
2026年4月には、「スタートサポートシステム」(スタサポ)を搭載した『e86-エイティシックス-』(平和)が登場。このスタサポは、打ち出した玉の約1/2が左ルートに進み、その約1/10がスタートチャッカーに誘導される仕組みだ。
さらに2026年6月登場の『e 東京喰種 超デカ超一撃ver.』(ビスティ)でも、大きなヘソの「超デカヘソ」と、36玉に1玉の割合でスタートチャッカーに導かれる「スマートスタート」を搭載している。
「多くのパチンコは、スタートチャッカーに入賞させないことには、何も始まりません。“回らない台”を打つのは、ただお金を溶かしているだけであり、“回らないこと”はパチンコにおける最大のストレスです。そういったなかで、デカヘソや安定装置によって、ある程度の回転数を確保してくれるパチンコが支持されるのは当然です。また、よく回る台の方がユーザーの勝利期待度も高くなるので、収支の面でも大きなメリットになります」
前述の『SAO夜空』のように大当り確率が比較的高い機種だけでなく、『e地獄少女 7500Ver.』や『e 東京喰種 超デカ超一撃ver.』(ビスティ)のように、大当り確率が低くて出玉爆発力がある機種でも、デカヘソや安定装置が搭載されている。
「初当り確率が低い機種の場合、とにかく通常時の時間が長いので、そのストレスは他の機種より大きい。だからこそ、デカヘソや安定装置で抽選機会を増やせば、ユーザーは“これなら勝負できる”という気持ちになれる。『e 東京喰種 超デカ超一撃ver.』などは、図柄揃い確率が約1/999.9とかなり低い部類で、射幸性が高すぎるという理由で敬遠されがちです。それにもかかわらず、高い人気を保っているのは、“確実に回る仕組み”があるからだと言えますね」
スペックに関係なく、パチンコの基本的な楽しみを提供する安定装置。その快適さを味わうと普通のパチンコに戻れない、といった声も聞こえてくる。今後も“確実に回るパチンコ”が続々と登場していきそうだ。

















