2026年秋 「羽根モノ」続々リリースで、パチンコは多様化の時代へ =後編=
- 印刷
- PR
羽根モノを牽引し続ける平和の思い
30年以上にわたって羽根モノが減り続ける中、今でもホールからその火が消えなかったのは、ある一社のおかげでもある。
1981年、初の羽根モノ「ゼロタイガー」を世に送り出した、平和だ。
パチンコ人口が最も多かったあの時代には、「ブンブン丸DX」「ぽんぽこ林」「バットマン」「玉ちゃん倶楽部」「寿限無」「ニューヨーカー」など、数々の機種でファンを夢中にさせた。
前出のエポックメイキングな「麻雀物語」は、もしかすると、自らが生み出した羽根モノの減少を招くきっかけとなったのかもしれない。しかし、1986年から続く「ビッグシューター」シリーズと、前出の「ザ・トキオ」シリーズは、羽根モノ不遇の時代を支え続けた。
そんな平和の現在の羽根モノを担当しているのが、設計担当の齋田氏と、企画担当の長谷川氏だ。
「たしかに羽根モノ市場はどんどん小さくなっているので、利益面でいうと大きくはないんですけど、やっぱり羽根モノは昔から一定の人気をいただいているというか、愛されて遊んでいただいているという自負があって……というところですね」と羽根モノをリリースし続ける理由を話すのは、羽根モノが大好きで、20年ほど前にはレトロ台やレトロホールを求めて旅打ちをしていたという長谷川氏だ。
「弊社はパチンコ・パチスロ、ゴルフも含めてなんですけど、『もっと楽しめる未来をつくろう』を合言葉として掲げています。今のパチンコは玉がたくさん出るLT機もあるんですけど、もっと多様な面白さ、楽しさっていうのを提供していきたい。荒い機種も遊びやすい機種も同居する未来こそが、『もっと楽しめる未来』であろう、という。パチンコの楽しさの原点は、玉の動きの面白さであり、それを十分に楽しめる羽根モノを作り続けることで、『もっと楽しめる未来』に近づけたい、それが私たちの思いです」
羽根モノに対する熱量では、齋田氏も負けてはいない。
「実は私、羽根モノを作りたくてこの会社に入ったんですよ。当時『ビッグシューター』に感銘を受けまして。採用面談の時にもそういう話をして…私は構造設計なんで、もうまさに天職だなと思って。それ以来、今も作り続けているんです」
現在、ホールで稼働中の「Pポチッと一発!おだてブタ2」も、その前身機である「CRAポチッと一発!おだてブタ」(2006)も、齋田氏が作った。また、現在、日工組での羽根モノの取り組みにも参画しているため、他社の動向にも詳しい。
「羽根モノのレギュレーションが少し変わったりしていますので、より多様な遊技機が作れるようになっています。今までよりも多くのメーカーさんが羽根モノの開発を推進していますので、今後、裾野は広がっていくことは間違いありません」
この「多様な」という言葉が、キーワードだ。長谷川氏もこう言う。
「今は1パチや甘デジなんかもあるんですけど、基本的には荒い機種が多い。もちろんそういう機種が人気はあるんですけど、そこから離脱されていくユーザーさんも多いので、その受け皿となるような機種たちというか、市場も必要だなと思いますね。それに、射幸性ではなく、ゲームとしての面白さというか、『なんでこんな玉の動きをするんだろう』という玉の動きの面白さや、デジパチにはない機種特性やゲーム性の多様さも、訴えていければと思っています」
スマホやSNSにはない「リアル」がある
近年のパチンコ人口減少の原因の1つとして、スマホやSNSの普及による娯楽の多様化などが挙げられている。たしかに、自宅にいながらにして、さまざまなことが楽しめるのは事実だ。
だが、だからこそ、今は「リアル」が求められている、という側面もある。たとえば今夏に開幕した2026/27明治安田Jリーグは、開幕節で節別最多入場者数を更新したのに続き、第2節でも再び記録を更新した。あらゆる音楽を好きな場所で好きな時に好きなだけ聴くことができる時代に、2025年の音楽コンサートや演劇等のチケット販売額は前年を大幅に超え、3年連続で過去最高を更新した。画面越しにではなく、実際に足を運んでこそ味わえる、その一瞬の興奮や喜びを、人々は以前よりも求めているのだ。
パチンコが、再びファンを魅了するヒントが、ここにあるのではないか。
羽根モノを50~60台所持している邦彦氏は言う。
「僕が一番好きな羽根モノは『魔界組』(西陣)です。玉の動きと、キョンシーのような役物の緻密な動きがたまりません。一発台なんかもそうなんですけど、やっぱり、惜しいとか惜しくないとかっていうのが、直接目で見えるっていうのは、すごく魅力的なことですよね。『あと1mmだったのに!!』みたいな(笑)。あり得ないイレギュラーな動きで玉がVに入ったりした日には、夜、家に帰ってからも、『あの時の、あの玉の動きはミラクルだったよな』って振り返って興奮できたり(笑)。逆に初めて見る新台は、どうやって当たるのか、どうやって継続するのかを見てみたくて、とりあえず1回当たるまでは打とう、とかありましたしね」
平和の長谷川氏はかつての羽根モノファンに向かって、こう呼びかける。
「昔は台と台の間にあったサンドに、100円玉とか500円玉を入れて、手をガチャガチャ上下に動かして、玉を自分で借りていましたよね(笑)。あの頃と違って、今は遊技環境はとても快適になっています。あとは遊技機の多様性が課題だとは思っていますが、弊社からは『トキオ』シリーズや『おだてブタ2』に続いて、今後は別のタイプも手がけられれば…と考えていますので、ぜひ羽根モノをお楽しみください」
同じく平和の齋田氏もこう訴える。
「自分がイメージした通りに玉が動いてVに入ったら、気持ちいいじゃないですか。あれこそが羽根モノの醍醐味ですよね。メーカーとして『おかえりなさい!』と言えるように、今後も羽根モノを定期的にリリースしていきますので、ご期待ください!」
そう、羽根モノでパチンコの魅力を知ったことをきっかけにパチンコ業界で活躍する3人は皆、デジタルやスマホでは味わえない「リアル」に魅了されたのだ。玉が釘に弾かれる音を聞きながら、わずか数十センチ、数センチ先の目の前で繰り広げられるドラマに、数十秒、数分に1回は一喜一憂できる、それこそが、他では決して味わえない、パチンコだけが持つ魅力なのだ。
いざ、新しき良き未来へ―
SANKYOの中江氏は最後にこう言った。
「私の長男は今、5歳なんです。13年後にはパチンコを打てる歳になりますよね。それまでに羽根モノをもっともっと普及させて、18歳になった息子と一緒に打つのが、夢なんです(笑)」
それは決して叶わぬ願いではないはずだ。
羽根モノがあって、一般電役があって、デジパチがあって、権利物があって、アレパチがあって、一発台があった、あの古き良き時代。
そこに戻る必要はない。
今だからこその、新たな多様性と、新たなリアルを、パチンコには実現できるのだから。
新しき良き未来に向けた第一歩が、この秋から、始まる。
羽根モノと、低中射幸機のリリースとともに。
【前編はこちら】
【2026年羽根モノ リリース予定】
P羽根BASTARD!! -暗黒の破壊神-(SANKYO)
11月2日導入予定
PH天羽一閃 -王道の「紅」-(ディ・ライト)
11月2日導入予定
PH天羽一閃 -一撃の「蒼」-(ディ・ライト)
11月2日導入予定
PHはねものハネ釈迦(マルホン工業)
9月7日導入予定


















