『エヴァRED』、『マイジャグラーVI』が登場 スマート遊技時代に「P機」「メダル機」が続くメーカーとホールの思惑
昨今のパチンコ・パチスロでは、パチンコ玉を触らずに遊技できる「スマートパチンコ(スマパチ)」やメダルを使用しない「スマートパチスロ(スマスロ)」が主流となっている。多くの新機種がスマート遊技機となる中、この10月にパチンコの「エヴァ」シリーズ最新作『P 新世紀エヴァンゲリオン -319 RED-』(ビスティ)が、P機(パチンコ玉を触って遊技する従来のパチンコ機)として登場した。その背景にはどんな理由があるのだろうか。
今回登場した『P 新世紀エヴァンゲリオン -319 RED-』(以下エヴァRED)は、2025年12月発売のスマパチ『e 新世紀エヴァンゲリオン 〜はじまりの記憶〜』の別バージョンとなる。基本的な演出は『はじまりの記憶』を踏襲しつつ、スペック面でもいくつかの変更点があり、『はじまりの記憶』では約1/399.9(図柄揃い確率)だった初当り確率が、『エヴァRED』では1/319.7(大当り確率)と高くなっている。
初当り確率が約1/319のエヴァシリーズとして思い出されるのが、2021年12月発売の『新世紀エヴァンゲリオン〜未来への咆哮〜』、通称『エヴァ15』だ。発売直後からホールのメイン機種として人気となった『エヴァ15』は、デビューから5年が経とうとしているが、今なお多くのホールで稼働している。
しかし、そんな『エヴァ15』も2027年12月頃にはホールから撤去される予定だ。というのも、遊技機の設置期限は、原則的に最大6年と決められているのだ。
遊技機の新機種は、各都道府県の公安委員会が指定した試験機関で型式試験を受け、規格に適合していると判断されたうえで、各都道府県で行われる「検定」に通過した場合にのみホールに設置でき、設置期限は検定通過から3年となっている。そして、検定通過から3年経過した遊技機については、警察署に申請して許可されることで3年間の設置延長が可能になる。この設置延長を「認定」と呼んでいる。こうして遊技機は、「検定」と「認定」を合わせて、最大6年間ホールに設置できるのだ。
2021年12月に登場した『エヴァ15』の設置期限は残り1年程度。そんな中、登場した『エヴァRED』は、『エヴァ15』の後継機としての役割を担っているという。
「『エヴァ15』はとても人気が高い機種で、今でも多くの愛好者がいますが、あと1年ほどで認定切れとなってしまいます。ホールとしても『エヴァ15』の愛好者を引き止めておきたい。そこで登場したのが『エヴァRED』です。『はじまりの記憶』の別バージョンという位置づけですが、スペック的には『エヴァ15』を意識したものになっています」(パチンコライター、以下同)
『エヴァRED』がスマパチではなく、P機で登場したのも、『エヴァ15』の後継機だからこそだ。
「スマパチではなくP機を打ちたいというファンも一定数いて、そういったファンをターゲットにしているのも事実です。また、ホールとしては『エヴァ15』が設置してあったところに、そのまま『エヴァRED』を設置できることのメリットが大きい。P機のシマ(ホール内の遊技機が設置されている区画・列)をスマパチのシマに変えるとなると、サンド(玉貸機)をスマパチ用に新調するなど、設備投資が必要ですが、P機からP機への入れ替えならそのままで大丈夫。『エヴァRED』がスマパチではなくP機で登場したのは、ホールへの負担軽減という理由もあるわけです」
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