動物の写真を撮ったら現金の報酬! 狩猟者を「保護」に向わせる取り組みがボルネオ島で成果
野生動物を狩猟する代わりに、写真を撮る──そんな仕組みで、インドネシア・ボルネオ島の村人たちを野生動物の狩猟や駆除から保護に向かわせる取り組みが成果を上げている。
同島の西カリマンタン州の9つの村では、住民がスマホなどで野生動物の写真や動画、鳴き声を録音すると、報酬を受け取れる。環境保全コンサルタント会社「ボルネオ・フューチャーズ」が運営する「ケハティク」という事業だ。
2024年に試験運用が始まった同事業には、現在800人以上が参加。これまでに数十万件の野生動物の観察記録が集まっている。
対象は鳥類やサル、野生のネコ科動物、シカなど73種。集められたデータは専門家が確認し、希少性や観察の難しさに応じて報酬が支払われる。参加者によっては月に数百万ルピア(数万円)を稼ぐこともあり、農業などの収入を補う副業になっている。
「ケハティクは非常に人気があり、自発的な野生生物保護につながっています」と同社のマネジングディレクター、エリック・メイジャードさん。
同事業は28年までの資金が確保されており、今年10月にはさらに2つの村が加わる予定。ボルネオでは、野生動物を「捕まえて売るもの」から「生きていることで収入を生むもの」に変える試みが進んでいる。


















