頻発する自然災害と向き合う 貴重な資産を守る「生存戦略」
「このあたりはさ、もともと海だったんだよ」
映画「天気の子」の中で、老婦人が何げなく放ったその一言は、フィクションの枠を超えて、私たちが暮らす都市の正体を鋭く突いている。
8月下旬から始まった異例の秋雨前線と台風の猛威によって、東京都心では観測史上最長を塗り替える「37日連続」という驚異的な連続降水記録が刻まれた。
9月の全日程で1日も途切れることなく降り続いたこの空模様は、自然が都市に対して突きつけた「静かなる警告」にほかならない。
人間はアスファルトを敷き詰め、さも「永遠の要塞」であるかのように巨大文明をつくり上げてきた。
しかし、地球の歴史から見ればほんの一瞬の仮の姿に過ぎない。大雨が降れば水はもともとあった低地へ戻り、地震が起きれば大地は容赦なく歪みを解放する。
この残酷な現実を前にしたとき、シニアの貴重な資産を投じる住まい選びや土地に対する価値観は、あまりにも表面的で危ういものになっていないだろうか。
















