MLB経営者側が“拒否必至”の条件を次々提示…労使交渉の主導権を握る「揺さぶり戦術」
今年12月1日に期限を迎える大リーグの労使協定を巡る交渉では、経営者側がドラフト制度の大幅な改革案を提示した。
既存の制度は、米国、カナダ、プエルトリコ在住の高校卒業以上の選手を対象とし、20巡目までの指名が可能だ。
一方、改革案では20歳未満の選手が対象外となり、高校卒業から2年を経過していることが必要とされ、指名は12巡目までに縮小される。
さらに、これら以外の国や地域に在住する18歳以上のすべてのアマチュア選手を対象とし、12巡目まで指名が可能とする国際ドラフトの導入も提案された。
これまでドラフト制度の枠外にあった国・地域の選手の獲得を制度化し、一元的に管理することで、球団間の戦力の均衡を図るというのが経営者側の新制度実施の大義名分である。
だが、米国やカナダなどに在住する選手の指名と他の国・地域の選手の指名可能な人数が同じであることや、前者は20歳以上を対象とするのに後者が18歳以上であるという点は、本来であれば指名されたかもしれない米国などのアマチュア選手の機会の逸失になる。


















