著者インタビュー
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「茶聖」伊東潤氏
「今、求められているのは利休のような存在なんです。経済成長期には、天下人の信長や秀吉に注目が集まりましたが、停滞期・転換期のこの時代に学ぶべきは、社会に新しい価値観を持ち込んだ、利休だと思います」 …
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「米中密約“日本封じ込め”の正体」菊池英博氏
新型コロナの蔓延で、世界経済はかつて見たこともなかったような危機に瀕している。もちろん、日本も例外ではないが、日本経済の停滞について国民は大きな誤解をしている、と指摘するのが本書だ。 日本は…
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「海底の支配者 底生生物」清家弘治氏
コロナ騒ぎで飲み会も旅行も中止、在宅勤務を命じられても家には居場所がない。 会社倒産の不安やコロナ離婚の危機に、深い海の底で貝にでもなりたいと思うお父さんも多いはず。 とはいえ、その…
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「空貝(うつせがい)) 村上水軍の神姫」赤神諒氏
九州北部を席巻した戦国大名・大友家を題材とした歴史小説を書き続けてきた著者。屈強な男たちが活躍する作品のイメージが強いが、本作のテーマは何と恋愛。瀬戸内の伝説的女武将・鶴姫を主人公とした恋愛歴史小説…
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「特攻隊員の現実(リアル)」一ノ瀬俊也氏
今年は戦後75年目。昭和から平成、令和と移り「戦争は昔の話」になりつつあるが、戦争のシンボリックな存在として特攻隊を思い浮かべる人は少なくないだろう。 「特攻とは、飛行機や小型潜水艦、あるいは…
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「モヤモヤの正体」尹雄大氏
「みんなの迷惑」「それはワガママ」と言われると、納得いかなくても我慢せざるを得ない――。誰もが一度は経験したことがありそうな、日常生活におけるそんなモヤモヤする場面を一つ一つ掘り下げ、モヤモヤの正体を…
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「息子たちよ」北上次郎氏
毎週「5時間の父親」だった――。 平日は仕事で雑誌社に泊まり込み、週末は競馬の取材に出かけ、日曜の夕方に帰宅する。2人の息子と顔を合わせるのは夜7時から12時まで。20年間そうした生活を続け…
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「日本の貧困女子」中村淳彦氏
2019年4月に上梓した「東京貧困女子。」では、奨学金という名の借金を抱えて風俗で働く女子大生や、障害年金だけで2人の子を育てるシングルマザーなど、貧困に喘ぐ東京の女性たちの悲惨な現実がルポされてい…
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「叛逆老人は死なず」鎌田慧氏
リュックのポケットにペットボトルを入れた男女が、地下鉄永田町駅や国会議事堂前駅に降り、キリッと前を見て地上へ。国会議事堂に近づいていく。 原発や沖縄の基地問題をはじめ、安倍政権に「黙ってられ…
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「人生を変えるサウナ術」松尾大氏
サウナが大ブームだ。サウナを題材にした漫画「サ道」やTVドラマが注目され、オリエンタルラジオの藤森氏など若いサウナー(サウナ愛好者)芸能人や経営者が増え、サウナを軸にした旅行企画も人気だ。本書はそん…
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作家・森沢明夫氏 「幸せとは小さなドラマに気づくこと」
どこにでもある日常を人情味豊かに描き、その多くが映画やドラマ化されてきた作家・森沢明夫氏による1カ月読み切りの5話連作長編小説「水曜日の手紙」が、いよいよ来週月曜日からスタートする。5月掲載の第1話…
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「グッバイ、レニングラード」小林文乃氏
ソ連崩壊直前の1991年7月、当時10歳だった著者は、テレビ局が応募した「こども特派員」としてモスクワにいた。 「私にソ連行きを勧めたのは、かつて学生運動に身を投じ、ソ連に憧れを抱いていた父で…
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「奇跡の四国遍路」黛まどか氏
徳島県の第1番・霊山寺から第88番・大窪寺まで、四国一周を時計回りに、弘法大師ゆかりの88札所寺院を巡る四国遍路がブームだ。団体ツアーや車で回る巡礼者が多いが、本書は、昨年4月から6月にかけて約14…
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「定年入門 イキイキしなくちゃダメですか」髙橋秀実氏
「定年は法律で定められたものではないんです。いつ頃から始まったのか、正確な歴史もわからずじまい。定年関係の本を読んでも、定年自体に疑問を呈するものはない。定年後、充実した人生を送るにはどうするべきか、…
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「日本人が知らされてこなかった『江戸』」 原田伊織氏
「処方箋のない現代、何を材料にして次の時代の青写真を描くのかと考えたとき、幸いなことに日本人は、江戸という素晴らしい時代を持っています。これを誰が土の中に埋めちゃったんだという怒りに近い気持ちが私には…
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「原発事故と『食』」五十嵐泰正氏
社会学者の著者が、「食風評」が起こる市場のメカニズムや消費者心理、マーケティングなど複雑に絡み合う風評の構造をさまざまなデータや学術的見解を用いて俯瞰した論考集だ。 「そもそも風評というのは、…
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「ルポ川崎」磯部涼氏
川崎といえば、JRの駅前の大型モール、あるいはソープ街や競輪場、競馬場のイメージを抱く人が多いかもしれない。しかし今、臨海部のエリアが「川崎サウスサイド」と呼ばれ、ラッパーの聖地となっている。 …
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「シャーデンフロイデ」中野信子氏
“メシウマ”というネットスラングがある。「他人の不幸で今日も飯がうまい」の略で、他人の失敗や不幸をさらし上げて批判しながら、大盛り上がりしている際に使われる言葉だ。 あなたは、「何と見苦しい…
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「男性という孤独な存在」橘木俊詔氏
ここ数年、若者の結婚願望率が低下しているという。特に男性のそれが顕著で、30年前は結婚願望なしが4・5%だったのが、2015年には12%に。中でも最大の低下を示しているのが20代男性だ。 「あ…
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「オリンピック恐慌」岸博幸氏
平昌オリンピックが開催中の今、2年後の東京オリンピックに思いを馳せている人も多いことだろう。何しろ、日本経済も久方ぶりの上向き傾向にあり、関連施設建設やイベント需要のピークを迎えるこれからの2年間は…