著者インタビュー
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「知的性生活」志賀貢氏
1990年代、医師が解説するセックス本やテレビ番組は隆盛を極めた。著者はこのブームを切り開いた第一人者でもある。 だが、ここ最近、セックスに関する本の売れ行きは好調とはいえない。著者自身もセ…
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「ぼくせん」木村忠啓氏
昨年、「慶応三年の水練侍」で朝日時代小説大賞を受賞し念願の小説家デビューを果たした著者。前作では、幕末の動乱期に藩の行方を左右する水泳勝負に挑むこととなった侍の奮闘が描かれ、“スポーツ時代小説”とい…
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「日本百名山 山の名はこうしてついた」楠原佑介氏
「江戸・東京 間違いだらけの地名の由来」「地名でわかる水害大国・日本」に続き、著者が挑んだのは、日本百名山だ。 その山には、なぜその名前がついたのか? 登山家の古典的名著・深田久弥著「日本百名…
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「転生の魔」笠井潔氏
哲学的主題を取り入れた本格ミステリーの矢吹駆シリーズや吸血鬼一族が跳梁する「ヴァンパイヤー戦争」シリーズなどでファンを魅了する小説家である著者。連合赤軍事件を内在的に捉えた「テロルの現象学」や〈21…
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「乗りかかった船」瀧羽麻子氏
会社員の愚痴として、よく耳にするものに、意に反した人事異動がある。希望の部署に行けない、できる人材が来ない、実力が評価されない、突然の左遷……、「人事は何考えてるんだよ」とぼやいたことがある人も多い…
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東京新聞・望月記者が語る「なぜ会見で疑問ぶつけない」
予定調和が恒例の官邸会見で、明瞭な声で質問する女性記者。今年4月以降、一躍有名になった東京新聞の望月衣塑子氏が半生を振り返り、著書「新聞記者」(角川新書)で新聞記者としての矜持と覚悟を書き下ろした。…
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「酒が仇と思えども」中島要氏
剣豪小説や伝奇小説、股旅物など時代小説のジャンルはさまざまあるが、著者が得意とするのは職人や商人などごくありふれた人々の人情を描く市井小説。 そのため舞台は江戸の町でも、まるで隣近所の住人の…
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「『なんとかする』子どもの貧困」湯浅誠氏
「私が貧困という言葉を使い始めたのは2006年。竹中平蔵氏の『日本に貧困はない』発言に引っかかり、私が『いや、貧困はある』と言ったところから、貧困あるなし論争が起こりました。あれから約10年。09年に…
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「老人の取扱説明書」平松類氏
年寄りはみんな頑固で偏屈、人の声に「うるさい」と敏感な割に自分は大声で話す、都合の悪い話は聞こえないフリ。そう思い込んでいないだろうか。高齢者の厄介と思われる行動には、実は理由があったのだ。 …
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「龍馬を守った新撰組」加治将一氏
今年は坂本龍馬の没後150年。そして来年は、明治維新150周年ということになる。幕末維新史は、歴史好きか否かを問わず、多くの日本人の頭に刷り込まれているものだが、実はのちに作られ、歪められた内容が多…
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「似合わない服」山口ミルコ氏
「治療中ってすごく忙しいんです。手術にはじまり、放射線、投薬などスケジュールが決まっていて、目の前のことを次々とこなしていく感じ。自分が変わってしまうことの怖さもあったし、当時は、ゆっくり考える時間も…
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「幻の黒船カレーを追え」水野仁輔氏
「カレーはインドから日本に伝わったと思っている人が多いでしょうが、実は、インドカレーが日本に伝わったのは90年前。さらに、60年さかのぼる150年前、文明開化の時代にイギリス経由でやってきたのが日本カ…
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「警視庁生きものがかり」福原秀一郎氏
先頃最終回を迎えたフジテレビ系列のドラマ「警視庁いきもの係」。渡部篤郎と橋本環奈のコンビが動物にまつわる事件に挑む刑事ドラマだったが、実は警視庁には「生きものがかり」と呼ばれる部署が実際に存在する。…
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「産まないことは『逃げ』ですか?」吉田潮氏
子供をもたない人が増えている。事情は人それぞれだが、女性で「子を産まない選択」を公言するのは、まだまだ難しい。女性だけでなく男性も、独身や子供のいない人は、やや肩身が狭いというのが現状だ。 「…
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「母さん、ごめん。」松浦晋也氏
親の介護に悩む人々が絶賛し、話題になっている本がある。親子愛を美化したお涙頂戴モノではない。認知症の母を介護したひとりの男が淡々とつづった、想像を絶する日々の記録だ。そのリアリティーは介護中の人だけ…
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「ニュータウンクロニクル」中澤日菜子氏
都市部の人口と世帯増加の受け皿として、1970年代初頭にピークを迎えたニュータウン開発。若いサラリーマン世帯を中心に入居が進み、小学校はマンモス校と化し、美しく整えられた街で何不自由なく豊かな暮らし…
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「キッズファイヤー・ドットコム」海猫沢めろん氏
子育てに疲弊している人が多い。政府は少子化対策だ、子育て支援だ、と口では言いながらも、結局のところ何も変わっていない。本書はそんな現代社会を舞台に、ひとりのホストが、ネット上で多くの人からお金を集め…
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「医者の9割はうつを治せない」千村晃氏
今や100万人にも及ぶうつ病患者。国民病ともいうべきこの“病”の対策に政府は力を入れているが、患者数が減る気配はない。その理由は何と、タイトルにもあるように「医者の多くがうつ病を治せない」からだとい…
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「爆買いされる日本の領土」宮本雅史氏
北海道は中国の32番目の省になる?――。表紙オビの衝撃的な言葉が目を引くが、実際、東京ドーム513個分の土地が、中国に買収されているという(昨年12月末現在)。 「北海道は毎年、前年度の水源地…
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「おっぱいがほしい!」樋口毅宏氏
バイオレンスやエロスが炸裂するハードボイルド作品を生み出してきた著者の最新作は、何と抱腹絶倒の子育てエッセー。週刊新潮の大人気連載の書籍化で、弁護士でありテレビでも活躍中の妻に代わり、育児を一手に引…