週末オススメ本ミシュラン
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マイナス金利の「俗論」をばさばさ斬り捨てる
今年1月に日銀が導入したマイナス金利政策は、これまでになかった取り組みだったので、さまざまな誤解や憶測を生んでいる。そうした「俗論」を、ばさばさと斬り捨てていくのが、本書のスタイルだ。 例え…
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反ファッショからファッショに転換した公明党
1975年7月8日の「読売新聞」夕刊に大きく「共産・公明が“歴史的和解”」という記事が載った。「反ファッショで連携」とある。作家の松本清張の仲介で、創価学会と共産党は前年の12月28日に共存を謳った…
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やっぱり住む場所で人生変わるのだ
昨今「地方創生」やら「移住ブーム」などと言われることもあるが、人が集まる「東京」のパワーの強さについて「田舎者が書いた都市礼賛本」である(あとがきより)。著者は石川県出身で、現在東京在住。 …
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恐ろしいが、ちょっと安心するクライマックス
2030年の日本では、少子化が著しく進行している。それだけでなく、自殺者が爆発的に増えている。それは、ある生物学者が2020年に、〈二〇〇〇年以降に生まれた若者の寿命は四十歳までもたないかもしれない…
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やっぱり郵政民営化は郵政私物化であり、郵政米営化だった
郵政民営化から10年が経過した。小泉構造改革の本丸と言われ、当時の御用学者たちは、郵政民営化によって日本経済にバラ色の未来がやってくると口を揃えた。 ところが、日本経済に何の効果もないどころ…
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公平や中立を振りかざす者は権力のまわし者だ
今年は水俣病公式確認から60年である。それに最も功績があり、国際的にも著名な原田正純は、国立の熊本大学では65歳でやめるまで助教授だった。国に逆らったとして教授にしなかったのである。 それど…
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男が読んでも「ヤッベー」と感情が揺れる怪書
ウェブサイト「東京カレンダー」の連載時、一部の層の人々を興奮させた連載の書籍化である。一体何が熱狂させたのかといえば、「書いてるのはオッサン」といった評価があり、ステレオタイプなハイセンス東京都会生…
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1人の勇気ある行動が社会を変えることもある
2015年と2085年の時空を超えて描かれた傑作だ。「週刊文春」に連載時に起きた都議会のセクハラ野次事件、パキスタンのマララさんのノーベル平和賞受賞、香港の雨傘革命などを作品に巧みに取り込んでいる。…
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がんになった時どう対処するか考え方が変わった
国民の2人に1人がかかると言われるがんは、ある意味で最も身近にある病気だ。そのがん治療の世界で、「がんと闘うな」と言い続けている近藤誠医師は、特異な存在だ。その近藤誠医師の最新著が「がん患者よ、近藤…
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著者が「忘れられない」という安倍首相の冷たい言葉
「拉致問題を追い風にして総理大臣にまで上り詰めた」安倍晋三に対して、「北朝鮮による拉致被害者家族会」の事務局長だった蓮池透が挑戦状を叩きつけた。 安倍が拉致問題でがんばったというのは神話であり…
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五輪エンブレム炎上騒動の冷静すぎる分析
昨年夏に発生した「東京五輪エンブレム騒動」を題材として、「デザイン」「パクリ」「業界の閉鎖体質」などに切り込むほか、デザイナーの役割を描く書である。著者の文章には、すっかり多くの人々からうさんくさい…
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静かなブーム「地政学」を正確に知る一冊
最近、地政学が静かなブームになっている。地政学コーナーが設けられている書店もある。しかし、地政学に関する先行学説や基礎知識を欠いた乱暴な新刊書もある。地政学の要因に「民族」を入れている本を見たら、読…
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稀代の名著ついに復活 男のドラマは「革命とニヒリズム」
今回は「復刊案内」である。徳間文庫に続いて、ちくま文庫でも絶版になってしまったこの掛け値なしの「稀代の名著」が入手できなくなるのが堪えられなくて、私は復刊に力を貸した。そして、解説も書いた。 …
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広告業界のトホホと世相が楽しめる超大作
1981年にビッグコミックスピリッツで連載開始された、広告代理店「シロクマ広告」を舞台とした4コマ漫画(1コマ漫画・やや長い漫画含む)である。基本的には業界や世相のトホホな面をコミカルに描き、「こん…
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これは、ストンと腹に落ちる経済政策だ
21世紀になってから、新自由主義的な弱肉強食の瘴気が日本の社会全体を覆っている。一人一人がアトム(原子)的に分断されてしまい、非正規労働者は使い捨てにされる。正社員でもいつまで身分が安定しているか、…
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いま国民は核心を突く人を欲していないのか
本書は、もともと若者に向けて、ジャーナリストという仕事を紹介するために書かれたものだ。だが、私は、この本を広く国民に読んで欲しいと思う。それは、本書で著者が、ジャーナリズムとは何かという問題に、真正…
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パソナ迎賓館で竹中平蔵が寄り添う和服女性
アベノミクスなどというものは株価を上げるためだけのデタラメなものだったことが明らかになった。その宣伝マンの代表がパソナ会長の竹中平蔵である。これだけ株価が下がっても、この“舌屋”(舌先だけで言いくる…
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青春がしみじみよみがえる読後感
ボロイ、汚い、薄暗いのネガティブ要素満載とされた東京大学駒場キャンパスに2001年まで存在していた寮の歴史と、そこに住んでいた人々が織り成す数々の珍事件やバンカラ騒動を、しんみりとした筆致で記したノ…
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結局、男と女は異類なので結婚しても悲劇しか生まれない
19日に第154回芥川賞を受賞した作品だ。専業主婦で子どももなく平凡に暮らしている私は、〈ある日、自分の顔が旦那の顔とそっくりになっていることに気が付いた。〉。 確かに夫婦は、長年暮らしてい…
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自民党のメディアコントロールは巧妙だ
政府を批判する人が、メディアから確実に姿を消している。報道ステーションの古舘伊知郎氏がMCを降板し、ニュース23も岸井成格氏がアンカーを降板する。リベラル派のコメンテーターも、ほとんど消えてしまった…
