阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

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 公式戦は2位に13ゲーム差で圧勝した阪神。パ王者のソフトバンクとのシリーズは戦前、「阪神有利」の声が多かった。

 実際、初戦を制して波に乗るかと思いきや、2戦目から屈辱の4連敗。日本一を逃した。

 ポイントゲッターの5番・大山が打率.056の大ブレーキ。得点力をそがれたとはいえ、それ以上に問題視されているのが藤川球児監督(45)の“奇襲失敗”である。

 コーチ経験のある球団OBがこう指摘する。

「2戦目の先発は、最優秀防御率のタイトルを獲得した才木が有力視されたものの、公式戦では8月9日以来の登板となるデュプランティエを起用。2回途中7失点の大炎上と、完全に裏目に出た。藤川監督は2戦目以降の先発を隠すため、福岡で行われた開幕前日練習で、初戦に予告先発が発表された村上以外の4人が同じタイミングでベンチを出入りするなど、ソフトバンク陣営をかく乱しようとした。本来、甲子園で行われる3~5戦目に先発する投手は福岡には同行しないものだが、結果的に投手陣に余計な負担を強いることになった。しかも、登板日は一部の人間しか知らされず、正捕手の坂本すら直前に知る始末。であるなら、監督会議で予告先発を断固拒否すべきです。結局、CSファイナル終了からシリーズ開幕まで日程に余裕があったにもかかわらず、選手、コーチ、スタッフの準備、対策が後手にならざるを得なかった。情報隠しを徹底しすぎることで、かえって選手に負担を強いてしまった。本末転倒です」

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