独白 愉快な“病人”たち
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舞台上で息が苦しくなって…俳優・松尾貴史さん「肺塞栓症」を振り返る
去年の12月、生まれて初めて舞台に穴をあけました。中止となった長野県と滋賀県の公演チケットをご購入いただいた方に申し訳なく、共演者、スタッフにも多大な迷惑をかけました。 異変は、稽古が始まっ…
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大腸がんと闘う漫画家ひるなまさん「検査画像の“サイン”にピンときました」
ウサギのイラストで失礼します。出身や顔出しを一切NGにして活動している漫画家です。 「大腸がん」がわかったのは2019年の秋でした。それまで便通にはあまり問題はありませんでした。ただ、もともと…
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病名が重すぎて…看取り士会代表・柴田久美子さん語るがんとの闘い
人口が600人ほどの離島に渡って4年目の2002年、在宅ケアをする介護士として勤務していたときに「顎下腺がん」になりました。 2週間ほど微熱が続いて食べ物がのみ込めない状態になり、島にひとつ…
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市川真由美さんが語るがんとの闘い「こんな体になっても生きなきゃダメ?」と毎日泣いていた
33歳の「子宮頚がん」から始まって「うつ病」「腸閉塞」「リンパ浮腫」といろいろあって、一番最近は2019年の「乳がん」です。その間には出産があり流産もあり、42歳のときには余命宣告もありました。それ…
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LOUDNESSドラマー鈴木政行さん 脳梗塞から奇跡の復帰を語る
右半身が麻痺して、ろれつも回らなくなって、なんとかしようとあれこれ考えたけど、どうにもならなかったので「まぁいいや」と水を飲んで一晩寝ました。なので、後遺症がたくさん残っているんです……ただ、普通な…
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大腿骨頭壊死症で引退…元オリックス西浦颯大さんが苦闘を語る
異変は2020年のシーズン終盤、左のお尻まわりに筋肉痛のような痛みを感じたことでした。歩けないほどの痛みではなかったので様子を見ていたところ、数日後、一軍に呼ばれて試合に出ると左股関節の骨に痛みを感…
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園子温監督が心筋梗塞を振り返る「もう少し病院が遠かったら死んでいたかも…」
病院に運ばれて間もなく、心肺停止したらしいです。後から聞いた話では1分間ぐらい死んでいたみたい。たぶんその時だと思うけど、黄泉の国っていうのかな、ものすごくきれいな星空のような中にいて、最高に気持ち…
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腎臓がんで手術のBOROさん「小さなことに幸せを見出せるようになった」
2021年1月、左腎臓の部分摘出をしました。手術後の鈍痛や、周りの環境を見たとき、ここは「地獄だ」と思いました。 でもあるとき、ふっと「これが今の自分の現実だ!」と自分自身に起こっている全部…
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射精した瞬間にピキッと…笑福亭羽光さん語る「解離性脳動脈瘤」
2019年12月に「解離性脳動脈瘤」を発症し入院しました。脳内の動脈の血管の一部の壁が剥がれ、血流が悪くなって血管がコブのように膨れてしまう病気です。放っておいたら脳梗塞を起こしたりしてしまうそうで…
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三遊亭あら馬さん、あと半年の余命宣告を受け…肝臓移植から復帰までを語る
去年10月半ば、弟の肝臓の25%をもらって、生体肝移植手術をしました。そして、12月5日には無事に故郷の鹿児島での二つ目昇進のお祝い会を務めてまいりました。周囲には「無理するな」と言われましたし、自…
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俳優・井上純一さん 尿管結石の激痛を振り返る「指一本動かすだけで全身に…」
「尿管結石」になったのは結婚して間もない頃でしたから、33歳だったかな。30年も前のことなので曖昧な部分もありますが、とにかくものすごい激痛だったことは覚えています。なんでも男性が経験する“3大激痛”…
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ポルノスターまりかさん 米国での乳がん手術を振り返る 両胸全摘でも仕事続け殿堂入り
「まりかは十分がんばった。でも“可哀想”だと思ったら萎えちゃうから、むしろまりかのために引退してほしい……」 仕事復帰するまでの2年間、SNSで病気の経過を報告していると、ファンの方々からそう…
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オシメをして舞台に…俳優・江藤博利さんが膀胱がんとの闘病を振り返る
2012年10月、当時「やっちゃいました劇団」という劇団の座長を務めていて、本番を3日後に控えて稽古をしていた夜のことでした。8時ごろにトイレで用を足そうとしたら、オシッコではなく真っ赤な血が出てき…
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飲んだら必ず死ぬと言われ…歌手の仲雅美さん肝不全・腎不全との闘い
バブルが崩壊して3億円の負債を抱えてしまい、それまでに手に入れたものはすべて失いました。それがきっかけで離婚もし、子供とも離れ、1991年にはお酒の飲み過ぎで体を壊しました。あとから母と妹に聞いた話…
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写真家・野村誠一さんは悪性リンパ腫に…ステージ4と告げられ動転、家内にお墓の相談まで
主治医に「治るから大丈夫」と言われても、頭が真っ白になりました。家内は主治医から話を聞いた段階で治ると信じたようで、不安でいっぱいの自分に対して困惑してたかも(笑い)。 今年1月、食べると気…
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突発性頚椎硬膜外血腫と闘う三浦雄一郎さん「ストックを突いて歩けるだけ儲けもの」
2020年6月3日、僕は「特発性頚髄硬膜外血腫」という100万人に1人と言われる珍しい難病を発症して緊急手術を受けました。でも、それから1年後の今年6月、富士山の5合目で行われた聖火リレーで無事に聖…
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「本当に怖かった」…元女子バレー日本代表・大友愛さん 9月に“めまい”との闘い4時間
あんなにひどいめまいは初めてでした。天井がぐるぐる回るのではなく自分が回転している感覚で、ひと言でいえば「本当に怖かった」。めまいなんて休めば治ると思われがちですけれど、今回「良性発作性頭位めまい症…
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元ソフトバンク攝津正さん白血病との闘いを語る「鼻血が5時間止まらなかったことも」
正式に病名を告げられた瞬間は、「死ぬのかな」と思いました。でも先生に「大丈夫です。今は治せる病気なので」と言われて落ち着きました。 早期発見だったのと、いい薬ができていたことで、入院は必要あ…
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森永卓郎さんは糖尿病を克服 12年前は「足が象の脚のようにパンパンに腫れて…」
「60歳を生きて迎える森永さんを想像できない」 そう医者に言われたのは2010年のことです。当時53歳。仕事は多忙を極めていました。 2000年に「ニュースステーション」(テレビ朝日系…
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整体が回復のきっかけに…作家の今野敏さんパニック障害を語る
26、27歳の頃になんとなく食事がしにくくなったのが、今思うと「パニック障害」の始まりだったと思います。 大学在学中に新人賞を取ったとき、賞を主催していた出版社の担当が、「うちの新人賞を取っ…