書店員芸人カモシダせぶんの「いい本入ってますよ!」
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「いまのところ」中西茂樹(なすなかにし)著
「いまのところ」中西茂樹(なすなかにし)著 書店員芸人という肩書を持っている上で推理小説も書いているので、おまえは一体何が本職なんだと思われそうなのではっきりさせたいのだが、一番重きを置いてい…
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「死体は語りだす」フィリップ・ボクソ著、神田順子訳
「死体は語りだす」フィリップ・ボクソ著、神田順子訳 数年前に、読書家の友人と優れたノンフィクション本について話したことがある。その中で「『ただのニュース記事になってない』本が良書だ」という結論…
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「バーナード嬢曰く。」施川ユウキ著
「バーナード嬢曰く。」施川ユウキ著 私は書店で働いているぐらい本が好きだ。しかし時々自分は読書家なのか? と不安になってしまうこともある。自分より本を読んでる人も、同じ本でも深く読めてる人もい…
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「グレタ・ニンプ」綿矢りさ著
「グレタ・ニンプ」綿矢りさ著 少し前の話になるが1月に芥川賞の発表があった。今回は鳥山まことさんの「時の家」、畠山丑雄さんの「叫び」のダブル受賞。おめでとうございます。 突然だがこの記…
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「暗黒の瞬間」エリーザ・ホーフェン著 浅井晶子訳
「暗黒の瞬間」エリーザ・ホーフェン著 浅井晶子訳 何か面白い本を見つけたいなと思ったとき、私には3つのパターンがある。1つは働いてる店の売り上げが多い書籍を確認する。2つ目はSNSで話題になっ…
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「マウントウィーゼルを知ってるか」篠谷巧著
「マウントウィーゼルを知ってるか」篠谷巧著 学生時代から数十年、さまざまな小説を読んできたが、自分はこの現実世界における「半分存在しないもの」を扱った作品が好きなのだなと最近分かってきた。例え…
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「成瀬は都を駆け抜ける」宮島未奈著
「成瀬は都を駆け抜ける」宮島未奈著 出版不況といわれている。特に小説は昔に比べて初版部数も下がっているのは本屋で働いていて実感してるし、平積みで置いて一時はしっかり売れる本もそこまで時間を置か…
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「〆切は破り方が9割」カレー沢薫著
「〆切は破り方が9割」カレー沢薫著 書店員芸人という珍妙な肩書で本を紹介する仕事を始めて10年以上経つ。仕事になってしまうと、読書もしんどくなってしまうときもある。そういうときはノーストレス、…
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「巌窟の王」友井羊著
「巌窟の王」友井羊著 「事実は小説より奇なり」という言葉がある。書店で働き始めてノンフィクションの棚には日々面白そうな本が入荷され、大きく売れるものもある。 だがここで短絡的に「フィクシ…
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「尚、赫々たれ」羽鳥好之著
「尚、赫々たれ」羽鳥好之著 書店で働きはじめてから、各出版社のカラーみたいなものが分かるようになってきた。ここの出版社はビジネス書が強い、この出版社は資格書メインなんだな……というのもあれば「…
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「失われた貌」櫻田智也著
「失われた貌」櫻田智也著 冬の書店はミステリー小説がよく売れる。年末に大きなミステリー賞がいくつも発表され、大賞や上位だった作品に帯が巻かれ売り場で輝き出すからだ。年末年始のまとまった休みに長…
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「ほくほくおいも党」上村裕香著
「ほくほくおいも党」上村裕香著 この時期の書店はクリスマスや、年末年始の準備で忙しい。そんな中申し訳ないのだが、私は今書店業務を短期間おやすみさせてもらっている。先日、第1子が誕生したので育児…
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「地球の歩き方『杉並区』」地球の歩き方編集室編集
「地球の歩き方『杉並区』」地球の歩き方編集室編集 この数年、世界の移り変わりは目覚ましく、特にコロナ禍でさまざまなものが変容した。その変容で大きなピンチを迎え、それを発想の妙で逆に売り上げの幅…
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「遥かなる秋のエイティーン」三上幸四郎著
「遥かなる秋のエイティーン」三上幸四郎著 私は現在2つの書店で働いている。そのうちの1つが未来屋書店だ。主にイオンに入っている書店グループなので買い物のついでに寄ったことがある人も多いだろう。…
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「喫茶牢獄」日本橋ヨヲコ著
「喫茶牢獄」日本橋ヨヲコ著 書店で働き始めてだいぶ経つが、この10年で急速に在庫数と売り上げが増えているジャンルがある。メンタルケアの本だ。 日本人の心が近年それだけ疲れているのは悲し…
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「コージーボーイズ、あるいは四度ドアを開く」笛吹太郎著
「コージーボーイズ、あるいは四度ドアを開く」笛吹太郎著 普通に芸人をやっていると本を書いてる作家さんと会う機会がないのだが、私は書店でも働いてるので、たまに店に並べてる本の著者さんが来店してく…
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「1つの習慣」横山直宏著
「1つの習慣」横山直宏著 書店員の中には「担当」を持っている人間がいる。一口に本といっても文芸や児童書、理工書や資格書、写真集などさまざまなジャンルがあるので、そのジャンルごとの担当がいるわけ…
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「ハウスメイド」フリーダ・マクファデン著、高橋知子訳
「ハウスメイド」フリーダ・マクファデン著、高橋知子訳 小説が昔に比べて売れなくなったといわれている。だが一方で書店で働いていて去年、そして今年と確実に売り上げが上がっていると実感できるジャンル…
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「探偵小石は恋しない」森バジル著
「探偵小石は恋しない」森バジル著 書店で働き始めてから初めて聞く単語がある。中でも普通に生活して耳なじみがないのが「ゲラ」と「プルーフ」だ。ゲラとは我々お笑い芸人が最も愛するよく笑う人たちを指…
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「本でした」又吉直樹、ヨシタケシンスケ著
「本でした」又吉直樹、ヨシタケシンスケ著 書店は時代を映す鏡だなと働いているときに思うことが多々ある。一時期はコロナにまつわる本が平積みされ、またある時期では特定のコメンテーターがメディアに出…
