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カモシダせぶん書店員芸人

1988年、神奈川県生まれ。お笑いコンビ「デンドロビーム」(松竹芸能)のメンバー。日本推理作家協会会員。現在、都内の書店でも働く現役の書店員芸人。著書に「探偵はパシられる」など。

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「1つの習慣」横山直宏著

 書店員の中には「担当」を持っている人間がいる。一口に本といっても文芸や児童書、理工書や資格書、写真集などさまざまなジャンルがあるので、そのジャンルごとの担当がいるわけだ。最近同じ店のビジネス書担当の人に最近売れていてかつ僕みたいにビジネス書を読み慣れてない人にも楽しめるのあります? と聞いたら本書を薦めてくれた。ありがたい。最後まで読めてきちんと面白かったのでまた聞きならぬまた紹介でお届けしよう。

 本書のようにビジネス書ではこういった「7のやること」「5の秘訣」など最初に読者が会得すべき事柄を数字で表すパターンがあるが、実際読んで書かれている内容全て達成できなかった方もいるだろう。それらの本と比べると本書はやるべき習慣がたった1つ! 1つだけなら自分にもできそうとハードルを下げて読めるのがいいところだ。

 さて、肝心のその習慣は……ここで書いてしまうと大ネタバレになるので書店でお買い上げいただいて確認してもらいたい。とはいえ内容を説明しないのも宣伝にならないので、ここで書かれている「やってはいけない習慣」をまず紹介しよう。それは「無理して頑張ること」。業務をしている中で「だるいけどこれも仕事だから……」「締め切りがあるから……」と思ってやっていると得られる結果は少ない。ところが本書で書かれている習慣を行うとこの結果が劇的に変わるのだ。ヒントはあなたの子ども時代と武田信玄にある。急に現れた武田信玄で気になっただろう。

 また「自分の価値観」を見つける方法というのも興味深かった。自分が尊敬する人物を3人思い浮かべる。家族でも友人でも創作のキャラクターでもいい。その3人に共通点を見つけられれば、それが自分の人生において大事だと思っていることだそうだ。ちなみに私は、芸人の先輩、書店の上司、ウルトラセブンだ。お笑いと書店業界と宇宙ヒーローでだいぶ違うかと最初思ったが、目標に向けて力強く行動する、人(もしくは怪獣)に頼るのがうまいなど、きちんと見つかった。あまりない考え方だったので楽しい。

 本当にたった1つの簡単な習慣だけで仕事や人生の動き方が変わるし、ワクワクできるビジネス書なのでぜひ。 (すばる舎 1650円)

【連載】書店員芸人カモシダせぶんの「いい本入ってますよ!」

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