ロッテ前監督・吉井理人氏が2023年WBCを語る「大谷とダルのリリーフ登板は準決勝後に決まった」
監督としてドジャースの佐々木朗希(24)、日本ハムの投手コーチとして大谷翔平(31)に関わったのが吉井理人前ロッテ監督(60)だ。2人が出場した2023年のWBCでは侍ジャパンの投手コーチを務め、チームを優勝に導いた。その吉井氏に佐々木や大谷、前回のWBCについて聞いた。今回は【WBC編】。(聞き手=日刊ゲンダイ/崎尾浩史)
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──WBCで最も大変だったことは?
「メンバー選びです。どのタイプのピッチャーをどんなふうに選ぶかというのを、ものすごく考えました。例えば決勝で先発した今永(現カブス、当時DeNA)です。彼の真っすぐは絶対に通用すると思った。回転数より、回転の向きがメジャーになかなかいないタイプなんです。リリースの位置は低いけど、ホップ成分が高い。大勢(巨人)とか益田(ロッテ)もそう。だいたい伸びるボールを投げるピッチャーはリリースの位置が高い。大勢も益田もサイドスロー気味なんですけど、投げるボールはオーバースロー。だからバッターも錯覚する。フォームと球質がかけ離れてるから打ちにくい。そういった一人一人のトラックマンのデータを見て、メジャーの平均となるべく離れている選手を選びました」
──選手選考以外では。
「調整のさせ方が難しかった。開幕前にいいパフォーマンスを出せるようにしてもらいたかったので合宿に入るまでの過ごし方が重要になりますけど、(自分が)見るわけにいかない。12球団の監督やピッチングコーチに電話して、この日までに何イニング投げさせてくださいなどと、お願いしました。大谷はやり方が分からなかったので、本人に任せっ放し。ダルも本人に任せてたんですけど、正直、調整は失敗してます。大会ではあまりいい調子で投げていません。(本番前に)ライブBPくらいしか投げられなかった。今回もメジャーのピッチャーを呼ぶなら、そこを考えてあげないと。規則があって、物理的に実戦で投げられませんから」


















