韓国で“バオファミリー巡礼” 京畿道龍仁市でエバーランドとソウルのパンダ旅
中国へ帰った福宝(フーバオ)の人気をきっかけに、韓国も日本のパンダファンにとって新たな旅先となっている。「エバーランド」にあるパンダワールドでは現在も5頭の“バオファミリー”に会うことができ、ソウル市内にもパンダカフェやグッズ店が点在する。今回、現地ファンとの交流を交えながら、エバーランドの楽しみ方と、ソウルのおすすめスポットを巡った。
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ローバオ14歳誕生日に感動
日本でも人気のジャイアントパンダ・福宝(フーバオ)が暮らした韓国・京畿道龍仁市のテーマパーク「エバーランド」には、毎日多くのファンが“バオファミリー”に会いに訪れる。現在はフーバオの父楽宝(ローバオ)、母愛宝(アイバオ)、双子の叡宝(ルイバオ)、輝宝(フイバオ)、さらに6月3日に生まれたメスの赤ちゃんが暮らしている。
訪れたのは7月28日、ローバオの14歳の誕生日だった。開園10分前からゲート前には行列ができ、隣にはパンダ柄の日傘にグッズを身に着けた女性がいた。声を掛けると、片道1時間以上かけて週3回通う常連ファンだという。
案内してもらった「パンダワールド」のローバオ舎は、すでに大勢の来園者でいっぱい。撮影もひと苦労だった。別のファンは「今年は昨年の3~4倍は人が来ています」と話す。飼育員が用意した竹の誕生日ケーキを夢中で頬張り、その後は庭をゆっくり歩いて昼寝。成長した姿に涙ぐむファンも多く、飼育員と喜びを分かち合う温かな空気が流れていた。近くには黄金色の毛並みが美しいキンシコウやレッサーパンダも展示されている。
昼前になると双子の展示場には長蛇の列ができた。常連の“パン友”情報から「今は寝ている時間」と聞き、午後まで園内を散策。エバーランドは絶叫マシンや動物園、パレード、ショー、バラ園まで備えた韓国最大級のテーマパークだが、これほどの行列ができていたのはパンダワールドだけだった。
午後、冷房完備の屋内展示場へ。ガラスへの映り込みを防ぐため、韓国のファンも上下黒い服で訪れる人が多い。観覧時間は5分の入れ替え制だが、目を覚ましたルイバオとフイバオが竹を食べ、じゃれ合う姿をしっかり見ることができた。並び直して2回観覧し、ローバオには3回会いに行った。
双子は7月7日に3歳となり、満4歳を迎える前の今冬、中国へ返還される予定という。
バオファミリーの歩みを紹介する「BAO HAUS」
2024年にオープンした「BAO HAUS(バオハウス)」も見逃せない。バオファミリーの歩みを紹介する資料館で、成長記録の映像や大型オブジェ、フォトスポットなどが並び、ファンにはたまらない空間となっている。
【行き方】ソウル中心部から公共交通機関を利用。
取材時は、ロッテワールド直通駅の地下鉄・蚕室(チャムシル)駅から5700番(広域バス)でエバーランドまで1時間半程度。3000ウォン。ほか、各種旅行サイトなどでソウル市内⇔エバーランドの往復シャトルバスも。
エバーランド:開園時間は10~22時。入場券は当日窓口でも購入できるが、公式アプリで事前購入がおすすめで、1日フリーパス3万4778ウォン(7月料金)。
江南で見つけた癒やしのパンダカフェ
ソウル市内では、江南区の「Coffee Roaster Kim Panda」にも立ち寄りたい。17年前にオープンしたパンダカフェで、店先の大きなぬいぐるみがお出迎え。店内にはパンダや猫の雑貨、手描きのイラストが並び、「店名は社長のニックネーム『ダークサークル』が由来です」とオーナーのキムさん。自家焙煎コーヒーのほか、「パンダスティック アフォガート」(7500ウォン)や「パンダスティック コーヒーかき氷」(1万3000ウォン)など、見た目もかわいらしいメニューが人気だ。
住所:ソウル特別市 江南区三成路324。
サムスン駅からタクシーで10分(徒歩20分)、大峙駅からタクシーで5分(徒歩15分)、ハンティ駅からタクシーで5分(徒歩15分)。
夜景も美しい近未来スポット
東大門では「DDP(東大門デザインプラザ)」へ。流れるような曲線だけで構成された近未来的な建築で、夜はライトアップされる人気スポット。館内にはデザイン雑貨や文房具を扱うショップが並び、お土産探しにもぴったりだ。
バター香る絶品塩パンと聖水エリアを散歩
聖水(ソンス)は、カフェやセレクトショップが集まるソウル屈指のトレンドエリアで、塩パンの激戦区としても知られる。行列に誘われて立ち寄った「Fresh Bread Factory」の塩パン(3個1万ウォン)は、外はカリッ、中はもっちり。バターの香りと程よい塩気が後を引くおいしさ。暑い季節の塩分補給にもピッタリだ。
店から徒歩圏内には、白い格子状の建物が目を引く「DIOR Seongsu」をはじめ、韓国コスメや雑貨の旗艦店、個性的なカフェが点在する。レンガ造りの工場跡をリノベーションした街並みを散策するだけでも最新カルチャーを満喫できる。
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