捨てアカ、VPNでも逃げ切れない? SNSの誹謗中傷「匿名ならバレない」は本当か
SNS上の誹謗中傷をめぐる損害賠償のルールは変わるのか。
法務省は先月30日、「不法行為法制の在り方に関する研究会」の初会合を開催。ネット上の誹謗中傷などによる「人格権侵害」の深刻化を背景に、被害に見合った損害賠償額のあり方や、損害賠償を請求できる期間(消滅時効)の見直しなどが論点となっている。
■被害の大きさに比べて賠償額が低い
法務省が今年4月に公表した裁判例の調査では、ネット上で名誉権や名誉感情の侵害が認められた118件の慰謝料は平均47万円、30万円未満が46.6%。投稿情報が転載などで長く残る「デジタルタトゥー」の問題もあり、被害の大きさに比べて賠償額が低いとの指摘がある。
もう一つが消滅時効だ。匿名の投稿者の特定に時間がかかるケースもあるが、現在の損害賠償請求権は原則、不法行為が起きてから20年、または被害者が損害と加害者を知ってから3年で時効となる。
一方、投稿する側には「匿名なら身元は分からない」と考える人もいる。例えば、Xなどで身元を明かさず一時的に使う「捨てアカ」を作り、すぐに削除するケース。フリーWi-Fiやネットカフェから投稿する人もいるという。
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