倒産・廃業急増でガソリンスタンド苦境…10年間で1700社が市場から退出
帝国データバンクによると、今年1~8月に発生したガソリンスタンド(SS)運営事業者の倒産・休廃業件数は144件で、前年同期の127件を上回った。現在のペースが続けば、通期では昨年の件数(196件)を上回る見込みだ。
倒産・休廃業件数は2018年まで年間200件を上回るペースで推移した。ねじれ国会による暫定税率の失効や原油価格高騰など、ガソリン価格の変動に見舞われた08年は388件。近年の件数は当時より少ないが、新規参入は少なく、過去10年で1700社超の事業者が市場から退出した。
人口減少や高齢化、燃料需要の減少が中長期的に進む一方、競争は激しく、ガソリン1リットルあたりの利益は数円程度しかない。設備維持費や人件費などの固定費を賄える売上高を確保できず、事業継続ができなくなる店舗が増えているという(帝国データバンク)。
資源エネルギー庁によると、「給油所」の数は1994年の約6万カ所をピークに減少し続け、24年度末時点で2万7009カ所となった。
自動車業界関係者は「ガソリン車の燃費が改善し、燃費の良い軽自動車やハイブリッド車が普及している。当然だが、燃費が1.5倍改善すれば、その分ガソリンは不要になる」と話す。


















