国勢調査の人口水増し…富山県はなぜやった?「動機」いまだ分からず
富山市議会の関係者も首をかしげる。
「やってしまったことは重大なので議会でも追及するつもりだが、何のためにこんなことをしたのか、さっぱり見当がつかない」
国勢調査の人口は地方交付税の算定に使われ、富山市は今回の水増しによって約6000万円を過大に受け取ったと試算された。しかし、市の一般会計は年間2000億円規模。わずか0.03%相当の財源確保のために、国の基幹統計改ざんまでするだろうか。
別の自治体のOBは「住民基本台帳の人口との乖離を埋めようとした可能性もあるが、そもそも両者は集計方法が異なる。数字が一致しないのは当然であり、それが理由とは思えない」という。
あるいは、上司の意向を先読みした職員の忖度も考えられるが、市長自身が40万人という数字にこだわらないと公言していたのなら、いったい誰に何を忖度したのか。
藤井市長は市幹部からの指示を否定している。今後の捜査では、不正を発案した人物や指示系統、そして動機の解明が焦点となりそうだ。
人口減少は予測通り、それでも複数の職員が関与し、国勢調査の数字が水増しされた疑いがある。考えれば考えるほど、不可解な事件である。
(小野悠史/ニュースライター)



















